のんびりゲーム記

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

39.英雄伝説 創の軌跡

遂に軌跡シリーズ前半戦もラスト!今回は創の軌跡について書いていきます。

2023年3月26日にクリア、やり込み等も含めて42時間程プレイしました。

英雄伝説 創の軌跡

英雄伝説 創の軌跡

  • クラウディッドレパードエンタテインメント
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・ゲーム内容

今作は空~閃Ⅳまでの総仕上げということで、これまでのシリーズキャラ大集合といった感じでした。軌跡シリーズらしい賑やかさで良いですね~。

ゲームシステムは従来通りではありますが、今作は3つのルートから構成される【クロスストーリーシステム】が採用されており、同時系列をそれぞれの主人公の視点で進みます。ひたすら1つのルートだけを進めることは出来ず、ある程度まで進行したらロックが掛かり、他ルートを指定場所まで進めなければ先を見れない仕様です。各ルートをバランス良くプレイする必要があるわけです、十三機兵防衛圏もこんな感じでしたね。

 

また、物語途中で『夢幻回廊』と呼ばれる空間に移動するのですが、こちらが今作のやりこみコンテンツになります。ストーリー攻略中にいつでも移動可能で、ランダムに生成されるマップを攻略したり高難易度ボスに挑戦したり、ミニゲームや短いエピソードを鑑賞したりとやれること盛りだくさん。空3rdの『影の国』と黎Ⅱの『お伽の庭城』を混ぜたようなシステムですね。

今作は寄り道が極端に少なくかなりの1本道なので、レベル上げや装備を整えるのにも利用できます。ここでの記憶は現実に持ち帰らないご都合仕様で、本編では仲間にならないキャラでもこの夢幻回廊では使用出来たりもしました。

ここで読むことのできるエピソードはキャラ達の直近の日常メインに様々なものでしたが、どれも面白く、キャラクター愛を感じる内容だったので非常に良かったです。空3rdでも思ったけど、軌跡シリーズはサブエピソードのクオリティ高いよなぁ。

 

・ロイドルート概要

プロローグはロイドルートに収録されているので、ここからスタートします。

ストーリーは閃Ⅳラストでラスボスを倒してから5ヶ月後、オリビエとシェラザードの結婚式直前のクロスベルから始まります。黄昏の呪いを消滅させたことで世界大戦は1日で終了しましたが、クロスベルでは帝国軍が不法占拠を続けていました。ロイドたち特務支援課と協力者たちは協力してこれらを逮捕に追い込み、無事クロスベルの解放を成し遂げる、というプロローグでした。

ロイド達は閃シリーズに出演していたとはいえ、やはり主人公として特務支援課がクロスベルの地で活躍する姿は良いですね。占拠されたビルのガラスを突き破り強制突入するムービーは物凄くカッコよかったので、何度も繰り返して見ちゃいました(笑)

また、今作では閃に未登場だった零碧メンバーも沢山参加しており、彼らは3Dモデル初登場になるのでまた新鮮な気持ちで楽しむことが出来ました。3Dモデルのワジ・ヘミスフィアの破壊力たるや…。

 

そして迎えたクロスベルの再独立調印式の日、突如(前作までで色々やらかして)逮捕されたはずのルーファスが乱入、再びクロスベルの地を武力によって制圧してしまいました。この地は何回この展開を繰り返すのか…!?流石に気の毒になってきた(笑)

特務支援課一行は協力者と共に再びクロスベル解放を目指して立ち上がりますが、ルートの中盤で市民に絶望されて折れそうになるシーンもありました。

それを立ち直らせたのが純粋なクロスベル人じゃなく、しかも支援課途中参加のキーアとワジの言葉だったんですよね。ロイド達が再び特務支援課の当初の目的を思い出して、再始動するこのシーンがめちゃくちゃ好きでした…!

 

・リィンルート概要

新Ⅶ組の生徒と共に、故郷のユミルを訪れていたリィン。まったりと過ごしていましたが急にクレア少佐によって呼び出され、指定された場所に向かうとクレア少佐、そしてクルトの父親であるマテウス・ヴァンダールがいきなり襲撃してきます。ここでクルトのパパがまさかの初登場でした、この作品における父親キャラは最強クラスの達人ばかりだな。

まぁこの襲撃は予想通りリィンと新Ⅶ組の力量を測るテストのようなものであり、合格点を貰えた一行はオリヴァルト皇子夫妻が新婚旅行中に行方不明になったと、そしてその捜索に加わって欲しいと依頼されて物語は始まります。

 

オリビエも前シリーズから災難続きですね…。更にはロイドルートで起こったクロスベルの再支配のニュースも飛び込んで来て、慌てるリィン達の元に新生帝国解放戦線の《C》と名乗る怪しすぎる仮面の男から、オリビエ達の行方を匂わせたメッセージが入ります。

《C》といえば我らがクロウ先輩ですが、まぁ今回のは恐らく別人だろうと踏んだリィン達は次に彼らが向かうと書かれた場所・帝都ヘイムダルに向かい、《C》を捉えること、そしてオリビエ達の救出を目指します。この辺りで《C》ルートと行動範囲が同じになるので、今どっち目線でプレイしてたっけ?とこんがらがることも多々ありましたね…笑

 

・《C》ルート概要

ここでようやくスウィンとナーディア初登場!私は黎Ⅱを先にやってしまったので初めましてではありませんか、順番通りにプレイした方は完全なる新規キャラ達の冒険にワクワクしたのではないでしょうか。

『《C》という人物にトランクを渡して欲しい』という依頼を受けていた二人は、帝国に入り《C》を探して旅を続けておりました。ちなみにこの依頼をしたのはヨルグ・ローゼンベルクという老人であり、零や碧でお世話になった偏屈だけどもの凄い腕前の人形師のおじいさんですね。

偶然か必然か、二人の目の前に現れてトランクを受け取る《C》。みんなで中身を確認すると、中からとても可愛らしい人形の少女が現れました。この子も黎Ⅱで登場したラピスですね。とは言ってもそちらでは姿が変わっていたので、このビジュアルで実際に動いて喋ってる姿はほぼ初めてです、昔のレンみたいなおしゃまで可愛い女の子という感じ。本当にかわいい。

 

当初は《C》の正体も目的も分からない状態でのスタートですが、徐々に真相が明らかになって行きます。その正体は…まぁこれも知ってしまってはいたのですが、現在クロスベルを再支配真っ最中なルーファス・アルバレアご本人でした。

じゃあ今クロスベルを再占領しているルーファスは?となるのですが、そちらは偽物であり、改めて《C》に雇われたすーなーとラピスを引き連れた《C》が主人公として偽物の正体と目的を暴き、真相を知るということがこの《C》ルートの目的となります。

 

・物語の結末

3つのストーリーが集結して、今回の騒動は先の大戦の末に偶然生まれた機械知能≪エリュシオン≫のせいであり、その管理者として造られた人格がラピスだということが判明。このあたりは黎Ⅱで見たはずなのですが、相変わらず記憶にはほとんど残ってませんでしたね(笑)

元々は人類には干渉せず、あくまで観測と演算で人々をサポートをするだけの安全なシステムでしたが、その圧倒的な未来予測の能力ゆえに辿り着いた”一つの未来の可能性”から今作の黒幕が生まれ、それがラピスを追い出しエリュシオンを乗っ取って暴走してしまいます。

それは、前作『閃の軌跡Ⅳ』1周目のエンディングで黒の思念体≪イシュメルガ≫と融合してしまったリィン自身でした。前作では特定の条件を揃えることで2周目はリィンが犠牲にならずにトゥルーエンドを迎えますが、今作はこのトゥルーエンドの先の物語であり、"1周目の結末になってしまった場合の未来のリィンが顕現した姿"が今作の黒幕ということですね。構成上1周目のエンディングは必ず見ることになるので、閃Ⅳプレイ済の人はあの悲しいエンディングを思い出すように出来ていると…メタ的な意味でもよく考えられてるなぁと感じました。

 

戦いの末リィンはイシュメルガ・リィンを乗り越え、人類にはまだ早すぎたとしてラピスの手でエリュシオンを削除して物語は終結します。

こう書くとリィンだけ目立ちすぎでは!?って感じですが、実際は最終局面で自分を犠牲に世界を救おうとするルーファスだったり、誰よりも早く真実にたどり着き事件解決に導いたロイドだったりと、主人公3人にバランス良く見せ場と活躍が与えられていたのでよかったですね。

 

軌跡シリーズ前半戦・西ゼムリア大陸編はここで一旦完結となり、次作である黎の軌跡から後半戦・東ゼムリア大陸編へと移ることになります。

私は大きな区切りであるこの黎の軌跡からプレイを始めましたが、今やり直したら解像度が爆上がりするんだろうなぁ。共和国のグラムハート大統領が実は結社と繋がってるという事実も今作をプレイして初めて知ったし…。

ptw828.hatenablog.com

 

・ついに・・・

創をクリアしたことで、現在発売されている軌跡シリーズ13作を制覇することが出来ました~!ついに最新まで追いついた!!黎の軌跡が発売した2021年10月頃にプレイをスタートして約1年半、総プレイ時間約570時間をひたすら駆け抜けてきました。

次回作である黎の軌跡Ⅲからは完全体(過去作の知識的な意味)で楽しめるので、とても楽しみです!