のんびりゲーム記

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

30.英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ -CRIMSON SiN-

今回は黎の軌跡Ⅱについて書いていきます。

2022年10月18日にクリア、プレイ時間は約63時間程でした。

 

・前作から変わったこと

主人公は引き続き裏解決屋として活動するヴァンであり、ストーリーも前作のエンディングの約2ヶ月後からのスタートです。基本的な内容は前作とほぼ同じですが、一部システムやメインキャラクターに変更がありました。

まず戦闘はスキップ機能が増えたりクラフトの強化が出来るようになり、ストレス無くかなりスムーズに出来るようになったように感じましたね。更にフィールドバトルの比重が増え、フィールドでも一部アーツが使用可能になりました。ラスボス戦でも強制のフィールドバトルイベントがあったりします。

難易度設定も前作以上に細かく変更可能で、VERY EASYにすればボス戦でも全く苦戦する事なく突破することが可能に。とにかくサクサクとストーリーを追いたい派の私にはありがたい仕様でした。

 

ptw828.hatenablog.com

 

戦闘系ではメインストーリーにも関わる『お伽の庭城(メルヒェンガルテン)』という新要素も今作より追加。仮想空間エリアを探索し、アイテムを集めたりボスを倒したりしながら攻略します。あくまで仮想空間上での冒険なので、その時別行動をしているキャラクターも編成可能です。

ここで沢山集めることの出来る「シャードトークン」を使用することで、先程書いたように技の性能を上げたり衣装を解放したりできるオマケ要素も魅力の一つですね。

 

キャラクターは前作から登場していたエレインやキンケイド、レン先輩、シズナ等は活躍の場が増えており、一緒に行動する場面も多くなっていました。ほぼメインパーティの仲間入りという感じ。

更に前作ではサブキャラクターとして登場した七耀協会の守護騎士であるセリスとリオン、過去シリーズに登場していたスウィンとナーディアを戦闘で使用することも可能に。この辺りは嬉しい追加でしたね。守護騎士は途中から空気だったけど。

逆に前作でメインパーティーの1人だったベルガルドさんや遊撃士フィー等はそれぞれの事情でヴァン達の側を離れており、たまに話題には上がるものの今作本編では登場せずムービー等に少し出演する程度でした。

 

あとは3D技術が進化したなぁと感じましたね。特にオープニングは疾走感ある映像で、熱い楽曲も相まってめちゃくちゃカッコいいの。たった1年でよくぞここまで…という気持ちになりました。

 

・ストーリーについて

ストーリーは前作で回収しきれなかった最後のゲネシスを探しながら、そこに関わる新たな謎や事件を追っていくのが本筋になります。

前作と違いメインに過去作のキャラクター達が据えられていることもあり、前作以上に今までのシリーズを経てもう一度プレイしたら感じ方も変わるのかなぁと思いましたね。

今作で特徴的なのは、この第八のゲネシスの力によるタイムリープが起きることでしょうか。様々な事件に巻き込まれ何度も命を落としてしまう裏解決屋一行ですが、その度に自動で時が巻き戻り何回も分岐点からやり直すことで最悪の未来を回避していきます。昔プレイしたラジアントヒストリアを思い出しました。

…まぁこの反則的な力のせいで若干緊張感が薄れてしまっている気もしなくはないけど(笑)

 

今回の敵としてはヴァンの変身するグレンデルの色違い版(?)であるグレンデル=ゾルガやそれを操るガーデンマスターが新たに登場しました。結論を言うとガーデンマスターは中ボスでグレンデル=ゾルガがラスボスですね。

ガーデンマスターはナーディアの実の兄でスウィンのかつてのパートナーであるエースの姿として登場しましたが、まぁ当然中身は別人。その正体は100年前の革命で謀反を起こした思想家オーギュストの魂であり、正直誰だ?となりました。アラミス編で少し話題には出ていたけどそれにしても地味というか…(笑)

そしてラスボスのグレンデル=ゾルガの正体は前作でアルマータが起こした事件の犠牲となったヴァンの兄貴分であるディンゴでした。クレイユ村で亡くなった彼ですが、その時に第八のゲネシスに取り込まれ意識は存在していたようで…これには普通に驚きました。確かにストーリー中やたらとディンゴの話題が出るし、グレンデル=ゾルガとしても途中から助言をくれたりしていたけどここには繋がらなかったな。途中で気付けた人いる!?

前作と比べたら少し印象の薄いラスボス戦でしたが、マリエルも含めてもう一度ディンゴと裏解決屋一行が束の間の再会を果たせたは嬉しかったし感動しました…!

 

・キャラクターのこととか

ストーリー2章までは出張として各地を巡るヴァンメインのsideA、ヴァン不在の裏解決屋を任されたスウィン、ナーディアメインのsideBに分かれており、その両方をクリアすることで先に進むことが出来ます。この辺の攻略パーティーは章によって決まっており、ほぼ固定なので色んなキャラと満遍なく行動出来ました。

 

また、今作では前、過去作で語られなかった仲間たちの出自や真実が多く明かされました。本編では勿論、断章や最終章で発生するコネクトイベントでもかなり重要な設定や情報が出されていたのには驚きましたね…コネクトは見れる回数が決まっていたため、私は結局セーブを分けて全員分を見ました。カトル君のVtuber(?)ネットアイドルデビューの話は手を叩いて喜んじゃった。カトレアちゃん可愛すぎる。

 

衝撃度で言えば断章で訪れたネメス島で起こったあれこれが群を抜いていましたね。シリーズ通して問題となっているD∴G教団について多く語られる章なのですが、教団による様々な実験やその被害者であるレン先輩やカトル君の過去はかなりのものでした…というか天使になったりVtuberアイドルになったりとカトル君の本編での振り幅すごいな。

 

あとこれは余談なんですけど、最終章のアラミス高等学校の学藝祭は空FCでやったジェニス王立学園での学園祭を思い出しました。すーなーが学校に編入(潜入?)したり、スウィンが大切なものを守る大博打として自信に暗示をかけたりと、エステルやヨシュアがやっていたようなことが散りばめられていたようにも感じました。前作の記事でも書いたけど、やはり空の軌跡オマージュが所々に見られたような気がします。

 

最後に少し全体の感想をば。巻き戻りのチートっぷりやボスの印象の薄さが悪目立ちした感も否めませんが、多くのキャラクターや組織にスポットライトを当てたシナリオ展開はキャラクターオタクの私としては大満足でした。流石のファルコムです。

前作からのキャラ、新キャラ、過去作のキャラを上手く織り交ぜながら新たな関係性を築いていけるのは、やはり裏表どちらにも顔が広くて人徳のあるヴァンが主人公だからこそ可能な技だなぁと感じさせられます。

ただ、私は守護騎士コンビ推しなのでもう少し出番があったら嬉しかったな…!というのはありました。事前公開情報ではさもメインキャラクターのように紹介されていて非常に楽しみにしていたので、中盤以降は少し物足りなかった(T_T)

今作でゲネシスはすべて回収し多くの謎が明かされましたが、アニエスの持つ手記に書かれた内容は解決しておらず、そして新たな謎も増えました。ニナのこととかね…次作にも期待です。

 

2022.10.23 追記

追加エピソード『御伽ヲ歪メシモノ~そして…』クリアしました。

まさかのディンゴさんとハミルトン博士が繋がってた感じ…!?どうやら次作が黎の軌跡シリーズの最後で、宇宙基地計画がメインのお話になる模様。楽しみだな〜。