のんびりゲーム記

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

29.英雄伝説 空の軌跡 SC

今回は空の軌跡 SCについての記事になります。

2022年9月17日にクリア、今回はサブクエストはあまり消化せずプレイ時間は35時間半程でした。

※私がプレイしたのはPSP版、画像はVita版になります。

 

空の軌跡シリーズ2作目です。物語は前作である空の軌跡 FCの続きで、時系列でいうとFCエンディングのおよそ数時間後からスタート。続編は数年後くらいなのかな?と思っていたので時間経過が全くなかったことに驚きました(笑)

私はFCをクリアしてそのままプレイをスタートしたこともあり、余計に続編というよりディスクを入れ替えただけというような感じでしたね。まぁ途中で色んなゲームを挟んだので結局クリアまでには結構時間が掛かりましたが…笑

 

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今回から難易度選択や、データ引き継ぎ機能も追加されていました。難易度はゲーム開始時に選ぶことになりますが、後から変えることが出来ないので慎重に選ぶ必要があります。私は安定のEASYにしたためか、今作は戦闘で苦戦することはほぼありませんでした。

データ引継ぎは調整のため色々決まりはあるみたいですが、主にFCでのレベルの引継ぎや若干の台詞の変化等がありましたね。

物語は序章〜終章までの全10章です。一つ一つの章は短いのでそこまで長いな〜という印象はありませんでした。まぁそれでもUMDは2枚組だったけども…PSPで2枚組ってかなり珍しくない?

 

・主人公・エステルの変化

前作ではスタートからエンディングまでほぼずっと一緒だったヨシュアですが、FCのエンディングでエステルの前から姿を消してしまったため、今回はエステル一人でのスタートになります。SCはそんなヨシュアエステルが連れ戻しに行く決意をするところから冒険が始まります。

物語開始時はヨシュアがいなくなったことに対してエステルはとてもショックを受けており、周囲の人々も非常に心配していました。そりゃあんな別れ方をすりゃあね…

しかし、故郷へ戻る途中に出会った新キャラ・ケビン神父との会話をきっかけに少しずつ元の明るく前向きな姿を取り戻してゆき、そして立ち直った彼女は遊撃士として更なる高みを目指しながらヨシュアを連れ戻すべく旅立ちます。

エステルは明るく元気で深く物事を考えないタイプであり主人公としては王道な性格ですが、個人的には正直最初はそこまで好きなタイプではありませんでした。なんか、能天気すぎるというか…。しかし、大切なものを失った絶望から這い上がり、周囲を巻き込みながら今できることを全力でしようという一生懸命さを受けてどんどん好きになっていきましたね。彼女の底抜けにポジティブな発言にはいつも勇気づけられます。

 

前作と変わらず前向きなエステルですが、遊撃士として経験を積み、そしてヨシュアを異性として意識しだしたこともあり内面的にも少し大人になったなぁと感じる場面も多く、FCの頃を思い出しながら冒険をするとジーンと来るものがありましたねぇ。

前作ラストで自身の後ろ暗い過去を思い出してしまったヨシュアの「明るい光が濃い影を作るように、(エステルと)一緒にいると自分の本性を思い知らされる」という台詞がずっと頭から離れなかったので、物語中盤でエステルがヨシュアを励まし、連れ戻すシーンは感動して大号泣でした…

作中エステルは色んな人々を力強い言葉と行動力で引っ張って来ましたが、SCでは更に繊細な部分に寄り添ってくれるような優しさも増したような気がします。本当に立派になって…(思い出し泣き)

 

・新たな敵

消えてしまったヨシュア、そして各地で起こっている異常現象や災害どちらも結社「身喰らう蛇」と繋がっていることに気づいたエステル一行は、その目的を突き止めるべく前作で冒険した舞台・リベール地方を再び巡ることになります。作中の時間経過がほぼ無いのでマップや味方キャラクターはあまり変化はありませんでした。

前作からの大きな変化といえば、やはり物語に直接結社が関わってきたことでしょう。結社の幹部『蛇の使徒』を中心に、各ナンバーを所持する実働部隊『執行者』達がエステルたちの前に度々現れては場をかき乱します。…それにしてもこの厨二心をくすぐるコテコテな設定やらネーミングやら、いいですね~(笑)

本作から6年程未来である黎の軌跡でも登場したヴァルターや、そちらでは普通の学生として登場したレン先輩も執行者として出て来ていました。特にレンはかなり衝撃的な活躍の仕方をしていたので、昔の先輩すごすぎ…(今もすごいけど)となりましたね。

 

・仲間たちについて

パーティーキャラクターは主にFCで一緒に戦った仲間たちですが、今作では入れ替わり制ではなく同時に皆で冒険する為、イベント発生等の理由から固定されるキャラクター以外は連れて行くメンバーを選ぶ必要があります。

その中でも先輩遊撃士のアガットまたはシェラザードは物語序盤でどちらか一人を選び、以後は一時期を除いてほぼずっと一緒に冒険することになります。私は攻撃力優先でアガットを選びました。

ちなみに選ばなかった方も別働隊として動いており、中盤にはパーティーに合流してくれます。お留守番組はギルドで待機なのでパーティー入れ替えをするにはいちいちギルドまで戻る必要があるのが少し面倒でしたね。オリビエはいちいち反応が面白いのでずっと連れ歩いてました(笑)

最終パーティーは固定のエステル&ヨシュアとオリビエ、ミュラー少佐にしました。カプア空賊団のジョゼット、王室親衛隊のユリア大尉、エレポニア帝国のミュラー少佐はまさか仲間として一緒に戦えるとは思ってなかったので、ラスダン付近での嬉しいサプライズでした!皆連れて行きたかったけど、オリビエとミュラー少佐の幼なじみによる面白い会話を期待してこのメンバーに。

 

また、各章ごとに仲間たちの誰かしらがフィーチャーされるお話の作りになっており、FCのときは明かされなかった皆の素性や過去に迫ることが出来たのも面白かったです。長らく引っ張られたオリビエの正体も終盤でようやく分かってスッキリ。

結社の執行者と因縁があるキャラも複数おり、その関係性もだんだん明らかになってきました。とはいえ、まだ謎な部分も多く残っているキャラも複数いるので、そのキャラ達については次回作の3rdに期待しようと思います。