のんびりゲーム記(ネタバレ注意)

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

31.英雄伝説 空の軌跡 3rd

今回は空の軌跡3部作のラストである3rdについてです。2022年11月3日にクリア、プレイ時間は28時間程でした。

※私がプレイしたのはPSP版、画像はVita版になります。

 

明らかに続きを匂わせるFCと違い、SCは謎は残しつつも綺麗に終わったのでここからどう続くんだろう?と思っていたら、今作はSCから登場したパーティーキャラクターの守護騎士・ケビン神父が主人公のお話でした。

エステル達のイメージから空の軌跡といえば遊撃士というイメージがあったので、今回は教会方面か!そうきたか〜!と言う感じでしたね。ちなみに今回もクリアデータの引き継ぎがあり、SCのデータを読み込むことが可能です。

 

・あらすじ

物語はSCのエンディングから半年後、成り上がりの商人が主催する豪華な飛行船での船上パーティーにケビン神父が潜入し商人が違法に所持、使用していた古代遺物を華麗に回収するのお仕事現場からスタートです。

ケビンの所属する七耀教会は古代遺物を収集する目的のもと動いており、ケビンと新人従騎士・リースは前作でエステル達の活躍によって崩壊した空中都市リベル=アークの残骸から発見された『方石』を回収する次の任務のためリベールへと向かいます。無事に方石は回収しますが、街を歩いているといきなり方石が光出し、突然現れた謎の仮面の人物と共に二人は『影の国』という謎の異空間に飛ばされてしまいます。

ケビンとリースはその影の国を探索する中で封印石という石をたくさん見つけることになります。その封印石には過去作の主要キャラクターたちが封印されており、次々と解放して共に謎を解きながら元の世界への帰還を目指すのが今回のストーリーです。

 

封印石から仲間になるキャラですが、最初に解放したティータ以外はユリアやミュラー、ジョゼットといった前作ラスト付近で仲間になったサブキャラクター達が序盤で仲間になったり、今までは仲間としてはあまり大きく物語に関わってこなかったキャラクターや敵として登場していたキャラクターが加入するなどお祭りゲー的な雰囲気が目立ちました。

パーティーキャラは多く、総勢16人もいます。連れ歩くメンバーによって会話が変わったり特殊イベントが発生したり、更には話が進むたびに拠点での台詞がいちいち全員分更新されていたりとかなり芸が細かいなぁと感じました。シナリオ量ハンパないだろうな…。

ちなみにラスダンは4人4パーティーに分かれての操作になるので全員参加です。そういえばFF6もこんな感じだったな〜仲間キャラが多いから出来る技ですよね。

 

・今作の特徴

一応前作の続きではありますが、ストーリー的には今までとはガラリと変わり、RPGとして物語を進めていくというよりはキャラクター達の解像度を上げる作品というのが本作のイメージです。

影の国を探索しているとあちこちに扉があり、その『記憶の扉』に入ることのできる指定されたキャラクター個人のエピソードを延々と見続けることになります。種類は長編エピソードの『月の扉』、短編エピソードの『星の扉』、ミニゲーム主体の『太陽の扉』があり、キャラによってはイベント戦闘、軽い探索が挟まる場合もありますが基本的に読み進めるだけ。エピソード数はかなり多く、中でも月の扉の5エピソードはどれも読み応え抜群で読んでるだけでもかなり疲れます…笑

内容は重い話もあれば日常の一コマのような面白い話など様々なタイプがありますが、そこで明かされる各キャラ達の過去の出来事や現在の心情を知ることで、キャラクターへの愛着がかなり強くなりました。

どれも本当によく練られたエピソードばかりで、本編と同じくらいに引き込まれてしまいました。泣きながら読んだものもある程です。何回も思ったことだけど、やっぱり軌跡シリーズは言葉の選び方や演出が秀逸なんだよなぁ…。

前作や前々作のような壮大なRPG!という感じではなかったですが、一人ひとりを掘り下げ、大切に描かれているという点でキャラクターオタクの私はとても楽しむことが出来ました。

 

今作の主人公であるケビンの過去については記憶の扉ではなく物語の大筋で語られますが、まぁやはり闇の深いこと…飄々とした底の見えないキャラだなぁという印象のキャラクターでしたが、最終章付近でその行動理念を知ってイメージが変わりました。己が背負うことになってしまった罪の意識や悲しい過去を乗り越え、人として更に成長して迎えたエンディングでの彼はとても良い顔をしていました。

幼馴染で今作のヒロインでもあるリースとも最終的に良い相棒関係となり、二人の今後のシリーズ登場も非常に楽しみです…!

 

・空3部作(リベール王国編)の総括

いや〜面白かった。FC、SCでがっつり王道RPGを体験させてから3rdで今度はキャラクター達の内面部分を補完する流れは長編シリーズならではの魅せ方だなと思いました。

メインやサブキャラクターは勿論、モブグラのキャラクター達に至るまでしっかりとした設定があり、生き生きと描かれているRPGだという点も印象的でした。ストーリーの内容が素晴らしいのもあるのですが、私はそれ以上にキャラクター同士の会話が本当に良いなと感じたんです。

ささいな会話から悩んでいる仲間への励ましの言葉、敵対している相手への語り掛けまで本当に心に響く台詞が多くて…先述した台詞パターンの多さも相まって、こういった部分を大切に作られているからこそ物語が更に面白くなるんだなぁと感心しましたね。

気になる点は、今のゲームに慣れてしまうとやはり戦闘や移動でテンポが悪いな~と感じてしまうところでしょうか。3rdではスキップやワープが使えたのでそこまででしたが、FCとSCでは結構気になりました。Vita版ではどの程度改善されているかは不明ですが、今からプレイするならまぁVita版の方が良いかと思います。ボイスやイラストも追加されてるしね。

 

また、リベール王国を舞台としたFCとSCは勿論、影の国を冒険した外伝的立ち位置の3rdですら最終戦には飛行船のアルセイユを使ったり、エンディングは教会の飛行船・メルカバで締めたりとタイトル通り空に由来したお話だったなぁとすべてクリアして改めて感じました。

飛行船で各地を旅したり、空賊が暗躍したり、グロリアスやアルセイユなど様々な飛空船が登場したり、空中戦があったり…SC終章でリベール王国のはじまりが空中都市リベル・アークだったと判明したときもおぉ…となったものです。リベールの飛空船活動がここまで活発なのは、やはりリベール人は無意識に空に憧れ、故郷に向かおうとするところから来るものなのでしょうか?

 

次からは新シリーズ突入ですね。3rdでは大人しくしてた結社がまた大暴れするのでしょうか、楽しみです。