今回はイースⅧです。ずっと気になっていた作品の一つで、今回ようやくプレイすることが出来ました!
2023年11月22日にクリア、プレイ時間は34時間程。
・イースとは
軌跡シリーズと同じ日本ファルコムから発売されており、1987年に第1作を発表してから30年以上の歴史を誇るご長寿ARPGシリーズです。アクションという点は多少不安でしたが、安定の難易度選択もあり問題なく遊べました。
キャラクター造形や台詞回し、楽曲等はやはり軌跡と似た感じだな~と感じました。しかし戦闘や諸々の仕様だったり主人公の台詞がほぼ選択肢だけというドラクエタイプだったりと、システム面では違いも多くありましたね。
シリーズの主人公はすべてアドル・クリスティンという冒険家であり、物語は『千数百年前にアドルが綴った冒険日誌』の内容で共通しているとのこと。そのため世界線は地続きであり、各ナンバリングによって彼の年齢はまちまちです。
ナンバリング順がそのまま時系列順ということではなく、Ⅷはアドルが21歳の時のお話だそうな。ちなみに最新作のイースⅩではアドルは17歳というかなり初期頃のお話のようです。
・Ⅷの特徴
物語は冒険中のアドルと相棒のドギが乗っていた船・ロンバルディア号が突如巨大生物に襲われ、無人島であるセイレン島に漂流してしまうところからスタートします。
同じく流れ着いた仲間たちと協力して漂流村を作り、そこを拠点として島の調査や地図を作成しながら他に漂流した人々がいないか探索を進め、最終的に島からの脱出を目指すのが大きな流れです。
冒険の舞台が無人島ということもあり、漂流者捜索以外にも宝探しをしたり、襲来したモンスターから村を守るために全員で迎撃戦を行ったりとやるべきことは多岐に渡っていました。特に島のマッピングは冒険具と呼ばれる様々な道具を駆使して崖を登ったり泥沼の上を歩いたりしてどんどん行動範囲を広げることが出来て楽しかったです。
このようにしばらくはひたすら無人島の探索をするのですが、中盤あたりで未開拓だった島の北部に渡ると、そこは古代種と呼ばれる太古の昔に滅んだモンスターが多数生息する巨大廃墟のあるエリアでした。
山頂から初めて神秘的な遺跡の広がるマップを見たときはぞわっとしましたね…!流石アドルの冒険譚というだけはあり「今、大冒険をしている!」という気持ちをすごく感じながらプレイすることが出来ました。
その地でのダーナとの出会いを皮切りに、アドル達は自分たちの世界に迫る危機や明かされる真実に翻弄され、終盤では種の存亡を賭けた戦いに挑むことになります。謎の無人島漂流から世界を巻き込む大きな戦いになるまでの流れは違和感なくスムーズであり、寂しくも美しいエンディングまで一貫して非常に面白い作品でした。
ちなみにエンディングは3種類あり、クエスト達成率や探索率、好感度など様々な要素で上昇する『名声値』の最終値によって決定する模様。私はノーマルエンドを見た後、必死に名声値を稼いで真エンドまで到達しました。頑張って良かった…と心から思えるエンディングでしたね…。
・主人公と仲間たち
イースⅧはアドルと不思議な力を持つ大樹の巫女・ダーナ、2人の主人公が同じ場所でそれぞれの生きる時を冒険する作りになっています。
アドルが現代人なのに対し、ダーナはアドルたちが発見した廃墟がまだ『王都アイギス』だった大昔の時代を生きているキャラクターです。ダーナはしばらくアドルの夢の中にしか登場しませんが、3章からようやく操作可能になります。
物語の進行で二人の操作が入れ替わり交互にプレイすることになるのですが、途中からは夢を通じて二人がリンクするようになり、過去のダーナの行動によって現在のアドル一行が先に進めるようになったりします。
5章でダーナがアドル達の冒険する現代に衝撃の登場をしてからは行動を共にすることになりますが、私は今までまさか別時代のキャラクターとは思っておらず、この作りはなかなか面白い…!!と感動しました。違う時代を生きるキャラクターが一緒に冒険するRPGっていいよね。
アドルやダーナ以外にもキャラクターは多く、パーティーに加わって戦闘やイベントを一緒にこなすメインキャラの他にも、村で道具屋や鍛冶屋を営む漂流者やダーナの時代の人々等、多くの魅力的なサブキャラクターが登場していました。中には物語途中で亡くなってしまうキャラもおり、シリーズ通しての登場がほぼ単発なだけにこういった部分は割とシビアなのかもな…とも思ったり。
ちなみに今作一番のお気に入りはパーティーメンバーのヒュンメルです。ビジュアルや担当声優さんが好きなので前々から注目していたキャラなのですが、実際にプレイしてみたら思っていた性格と全然違っていて…良い意味で裏切られ、更に好きになりました(笑)
イースはシリーズ通してアドルの冒険という繋がりこそあるものの、一部キャラクターや世界観を除いて物語自体は作品ごとに独立しています。
そのため、過去作未プレイでも全く問題無く楽しむことが出来ました!すべての地続きの軌跡シリーズに比べて、この点はかなりプレイしやすいなぁと感じました。
軌跡が設定やら物語やらがこってりしているのに対し、イースはあっさりしたタイプのRPGという印象です。どちらにもそれぞれの良さがあり、重厚な人間関係や物語をじっくり楽しむ軌跡、爽快な戦闘ややりこみ要素と共に壮大な冒険を楽しむイース、といった感じでしょうか。
私はどちらもすごく肌に合っており楽しめたので、今後はどちらのシリーズにも注目していきたいと思います。