今回は空の軌跡3部作の続編にあたるシリーズ4作目、零の軌跡についてです。
2022年11月11日にクリア、プレイ時間は35時間程でした。夢中になって進めてたら1週間でクリアしちゃった…笑
以前の記事で空~碧の5作はPSP版を所持しているからPSPでプレイする!と言っておりましたが、零と碧はPS4版を購入しこちらをプレイすることにしました。
その理由はただ一つ、イベント&フィールド2倍速、戦闘4倍速に切り替えが可能だからです。空の軌跡プレイ時に戦闘のテンポの悪さがかなり気になったのに加え、本作も結構な長丁場になるという噂を耳にしたので購入を決意しました(笑)
実際かなり快適で、サクサク進めることが出来ましたね。普通にプレイするより数時間、アイテム収集やサブクエ消化等のやり込み具合によっては十数時間は時間短縮になるのではないかと。他にもフルボイスやら高画質、高音質化などの様々な恩恵はあるし、本当に買って良かったな~!
・冒険の舞台
物語は空の軌跡3rdから数か月後の世界で、今度の舞台はゼムリア大陸の『クロスベル自治州』です。地理的には閃シリーズ(まだ未プレイですが…)のエレボニア帝国と黎シリーズのカルバード共和国に挟まれている小さな自治州であり、中心であるクロスベル市は国際貿易や金融業、舞台芸能等で栄える近代的な都市です。
しかしその反面、政治は帝国派と共和国派に割れて常に揉めており議員の汚職やマフィアとの癒着、そして犯罪に対しても圧力が掛かるためマフィアがやりたい放題している等とにかく腐敗しきっています。空シリーズのリベール王国は清く正しく心優しい女王が治める牧歌的イメージな国だったこともあり、差がすごいこと…
そんな中で市民のヒーローであり圧倒的信頼を得ているのがお馴染み『遊撃士協会』。今作も悪を許さず弱きを助ける彼らが主役…と思いきや、遊撃士協会のライバル的組織であるクロスベル警察が今回のメインです。
クロスベル警察に所属する主人公・ロイドと仲間のエリィ、ランディ、ティオはそれぞれの事情を抱え新設部署『特務支援課』に配属となり市民の為、そしてクロスベル自治州の未来の為に奮闘することに。
・警察と遊撃士
遊撃士は頼りになるけど警察は立場が弱そうだな…というイメージがある軌跡の世界。クロスベルでも例に漏れず警察は何かと遊撃士と比較されては落胆されており、市民の信頼を失っていました。まぁ実際マフィアや犯罪組織のあれこれを見て見ぬふりしてたり上層部の不正とかもあるし…ね。
プレイヤー的にも空3部作でエステルたち遊撃士たちが大活躍だったこともありその比較はしやすく、あえてその遊撃士のライバル的立ち位置の組織を主役に据えるのは上手い作りだな~と思いました。ただ、遊撃士協会は民間団体であるため国家権力に介入できないという弱点があり、このあたりは警察の強いところだったりするんですね。
ロイドたち特務支援課の面々も遊撃士を意識しながらも関係性は良好であり、クロスベル随一の強さを誇る遊撃士・アリオスや前作主人公のエステルとヨシュアと協力しながら事件に立ち向かうストーリーはワクワクしました。
・キャラクター
主人公の特務支援課4人は一気に仲間になり基本的にパーティー固定で、たまにゲストキャラクターが参加する感じです。メインキャラクター達はみんな賢く優秀なタイプなので会話のストレスとかは全然ありませんでしたね。改めて考えると本当にエリート揃いのパーティーだな…
特にロイドは正義感溢れる真面目で心優しい青年であり、エステルとはまた違ったタイプの典型的な主人公でとても良かったです。その素直さとかわいい弟キャラのおかげか作中でも男女ともにモテモテで私の大好物のやつ!!と終始大興奮でした笑
敵に関しては今作では結社は登場せず、物語で暗躍して事件を起こしたのは空でも黎でも話題に上がったG∴D教団の残党、ヨアヒム・ギュンターでした。教団の被害者がメインキャラクターの中に何人もいたり、彼自身が最初は良い協力者を装って登場していたこともあり、なかなか衝撃的でしたね。
ヨアヒムの陰謀を阻止し、物語としては一件落着で綺麗に終わりましたが流石の軌跡シリーズ、謎はまだ多く残っています。ロイドの兄・ガイの死の真相や中盤で救出した教団関係者キーアの出自や謎は最後まで明かされず…この辺りは次作に期待です。
RPGとしてシンプルに面白く、キャラクターの性格や各組織の関係性も把握できたし愛着も湧いたのですが、一つの事件を解決した!というだけで大きな盛り上がりは感じられなかったのが正直なところ。まぁ事件を起こしたのもヨアヒム個人だったし…
ただ、これはクーデター事件解決を主軸にしていた空FCと同じであり、次作では仲間たちの秘密が明かされたり敵キャラが沢山登場したりと物語が大きく動くと思うのでとても楽しみですね。