のんびりゲーム記

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

35.英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改

今回は軌跡シリーズ6作目、閃の軌跡Ⅰについてです。2022年12月18日にクリア、プレイ時間は35時間でした。

英雄伝説 閃の軌跡I:改 –Thors Military Academy 1204-

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閃シリーズはすべてSwitchでプレイ予定。前作に引き続きハイスピードモード搭載です、ありがたい。

 

今作からはエレボニア帝国編となり、舞台はトールズ士官学院です。遊撃士、警察と来て次はまさかの学園モノ。今までとはかなり雰囲気が違うなぁという印象でした。

とはいえ、同じゼムリア大陸の話なので歴史や組織は共通ですし、ゲーム的にもシステムや戦闘は今まで通りなのでそのあたりは安心。

時系列的には前々作の零と同時期のスタートであり、エンディングは前作の碧の終盤くらいになります。零碧シリーズと同じタイミングの話ということで、クロスベルで起こった事件を帝国側視点で見ることが出来たのは面白かったですね。そういえば碧の西ゼムリア通商会議のときにトワ先輩らしき人物が会場にいたな〜とかテロリストのリーダーに顔グラがある人がいたな〜とか色々と思い出しました。

 

システム面で特徴的だったのは、戦闘で追加された『戦術リンク』と呼ばれるシステムですかね。仲間とリンクを結ぶことで戦闘で強力な攻撃が出来たり敵の体勢を崩したり、補助をしてくれたりするようになります。これは絆レベル(いわゆる好感度システム)を上げることにより強化されるようで、いかにも学生ものらしいシステムだなぁと感じましたね。

リンクを使ってトドメを刺した場合、戦闘勝利後の掛け合いもペアごとにそれぞれ特殊なものになっていたのは細かいなと思いました。バリエーションが多すぎて全然回収出来なかったけど。

 

・Ⅶ組

メインパーティーはすべてクラスメイトであり、9人のトールズ士官学院Ⅶ組メンバー達です。

出身地や年齢、階級もバラバラな彼らは入学式当日に「今年から新設されたⅦ組に配属だ」と言われて旧校舎に集められます。一般のⅠ〜Ⅴ組の生徒は貴族と平民でクラスが分かれており、Ⅰ〜Ⅱ組の貴族は白色、Ⅲ〜Ⅴ組の平民は緑色の制服なのに対してⅦ組は赤色の制服になります。地味にⅥ組だけ飛ばされてるのも気になります、何か理由があるのでしょうか。

まぁ言ってしまえば閃シリーズ第1作目の本作は、彼らの絆を深め、プレイヤーにこのⅦ組メンバーを知ってもらい愛着を持たせる為のお話だと感じました。

様々な理由でⅦ組メンバーは当初あちこちで対立したり喧嘩したり、謎を隠し持っているキャラもいたりとかなりギスギスした雰囲気が目立ちました。しかし、協力して問題を解決したり日々を過ごしていく中でだんだんとお互いを理解、信頼して主人公のリィンを中心に絆が芽生えていく様子はまさに青春!と行った感じで…まんまと全員に愛着を持ってしまいましたよね。

 

・話の進み方

ほぼ①生徒会のお手伝い→②旧校舎探索→③実技テスト→④特別実習の繰り返しです。

①生徒会のお手伝いはトワ会長から依頼されたお仕事…つまりはサブクエをひたすら消化して行きます。②旧校舎探索はその名の通り、旧校舎の探索及び調査ですね。章(1ヶ月)ごとに階層が追加される不思議な造りになっており、どんどん難易度の高くなるマップを探索して再奥でボスを倒す流れとなります。

③は指定されたメンバーや条件で戦闘をし、その内容によって評価が変わって得られるAPが変化します。ちなみに、章の途中で行われる中間試験等のイベントでも結果によって得られるAPが変化するようで。4択とはいえ兵法や歴史から美術までとにかく種類が豊富な上なかなか難しく…適当に挑んだ結果、撃沈しました(笑)ごめんなリィン。

そして、重要なのは④の特別実習です。これは学院を離れて帝国各地へ赴き、A班、B班に分かれてそれぞれの地でサブクエをこなしたり現地で起こった問題を解決して行きます。ここで起きる様々な事件を機にⅦ組メンバーの仲が特に深まって行くことになります。

 

エレボニア帝国は空シリーズでも零碧シリーズでも語られていた貴族派と革新派の争いの最中にあり、特別実習ではそのいざこざに多く巻き込まれます。その中でリィン達が何度も戦うことになるテロリスト集団が今作の敵である『帝国解放戦線』です。革新派のトップ、鉄血宰相を憎む貴族派グループなのですが、なんか聞いたことある名前だな…多分黎あたりで聞いてるのでしょう。

おなじみ古代遺物や結社の人形兵器の力を使い様々な事件を起こすのですが、リシャール大佐しかりヨアヒム・ギュンターしかり、やはり結社と比べるとあまりパッとしないな…というのが中盤あたりまでの正直な印象でした。ただ、この帝国解放戦線のリーダーである《C》だけは今後も何かありそうな感じだな…と思っていたら、エンディングで学院の仲間であるクロウこそがその正体だと明かされました。

中途半端にネタバレを知っているため(合ってるかはわからんけど)Cの正体は違うキャラだと思ってたので、普通に驚きましたね…相変わらずラストに大きな爆弾を仕込んでくる作品です。今までなんだかんだとりあえずハッピーエンドで区切ることが多かったので、空FC以来の胃の痛くなる終わり方だったのではないでしょうか。

 

終章が学園祭なところは黎Ⅱと全く一緒でしたし、話の展開も概ねいつも通りという感じでした。物語が大きく動くまではひたすらクエストをこなして実習に出て〜の繰り返しなので最初の方は少し物足りなく感じましたが、やっぱり終盤に掛けては面白くなってきますね。

とにかくラストの大どんでん返しからの続きが気になって仕方ありません。リィン達はどうなってしまうのか、どう収拾をつけるのか。そして結社の活躍はよ!(毎回言ってるなこれ)