のんびりゲーム記

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

24. FINAL FANTASY

今回はFFシリーズの第1作目、『ファイナルファンタジー』(通称FF1)について書いていこうと思います。

※リンク先はPSP版になります。

 

・初プレイ

私はFFシリーズは特にSFCまでの初期ナンバリングを中心にプレイしているのですが、実はFF1は今までプレイしたことがありませんでした。

というのも、このFF1には私がRPGにおいて重要視している「キャラクターの魅力」が薄かったため、プレイしてみたい!と思えなかったのが理由でした。今作の主人公一行にはキャラクターの設定…というか個性が無く、ゲーム開始時に既に完成している4人パーティーに戦士、モンク、シーフ、白魔術師、黒魔術師、赤魔術師の6つのジョブから好きな組み合わせと名前を決めるだけなんです。

いわゆるメインパーティーのキャラメイク系作品は同じFFでいえば3もそうなんですが、3は私はDSでのリメイクでプレイしたためこの問題は解消されていました(リメイク版では主人公パーティー4人に固定ビジュアルを与え、それぞれ個性的かつ魅力的なキャラクターとして描かれていました)。

キャラメイクは自由度が高く好きだという方も沢山いるのですが、キャラクターの生き様を感じたり、個性がぶつかり合ったりするところが大好きな私には少し合っていないなぁ…と思うわけです。まぁだからといって別に苦手というわけでも無く、普通にそういうゲームも遊びはしますけども。

 

そんなこんなで今までプレイしていなかったFF1ですが、2021年7月にピクセルリマスター版が発売したのでこちらをプレイしました。ピクセルリマスターがどんなものか気になったのと、IOS対応なので移動時間にプレイ出来るというのがいいなと思い、1~6の中で唯一未クリアだったFF1を購入したわけですね。ナンバリング順の発売でしたが、このFF1を購入したのが2022年5月だったので、この頃には最後の6まですべて発売済でした。

移動時間で少しずつちまちま進めて行くスタイルで、2022年6月24日にクリアし、プレイ時間は14時間程でした。戦士、モンク、赤魔術師、白魔術師のパーティーでスタートし、キャラクター達の名前は某ゲームの4人組アイドルユニットから拝借しました(^ ^)

 

・操作性や難易度

物語は4体のカオスを倒して地水火風4つのクリスタルを解放し各地の災害を止め、最後に諸悪の根源を打ち倒すという至ってシンプルなものです。まさしく初代FFという感じでしょうか。

オリジナル版を元にゲームバランスを調整しつつ現代の2Dグラフィック技術でリメイクしたピクセルリマスター版ということで、懐かしい雰囲気を残しながらもプレイしやすかったと思います。

音楽もピクセルリマスター用にアレンジされており、特にマトーヤの洞窟やドワーフの洞窟で流れるBGMが好きでした。原曲は割と勇ましい感じなのに対し穏やかかつ可愛らしい感じのアレンジになっていて、すごく良かったです!

飛空艇入手のために中盤に訪れる氷の洞窟でも流れていたのですが、ここの難易度が割と高くてのんびりとしたBGMとのギャップが凄かった。調べたらこの氷の洞窟はFF1最難関と呼ばれる程のダンジョンらしいですね。私がプレイしたピクセルリマスター版ではまぁ比較的難しいかなというくらいでしたが、他ハードでは運次第では何度も全滅レベルだそうで…飛空艇は簡単には手に入らないんですね。

 

他にもマップ上でタップした場所に自動で歩いて行ってくれる「タップ移動モード」や戦闘時に前のターンでの行動をひたすら繰り返してくれるオートモードは快適なプレイに繋がっていたと思います。

魔法はショップでの購入制です。魔法レベルによる使用回数制で序盤は数発ずつしか打てないのですが、エーテルが安く道具屋で普通に買えるので中盤以降はバンバン使ってました。お金にはかなり余裕があったので、道具も武器も防具も魔法も常に最強のものにしてましたね。

ただ、モンクだけは武器や防具を装備させると逆に弱くなってしまうので要注意。最強装備コマンドを押すと普通に武器等を付けられるトラップに引っかかった方も多いのではないでしょうか…なんかモンクだけやたら弱いな?と違和感を持った私は中盤辺りでようやく気付きました笑

また、状態異常の毒は自然解消しないのでポイゾナ二人体制の上に毒消は常に大量買いしてたなぁ。

 

先述の氷の洞窟を除いて全体的に難易度は低く、普通に進んでいればオート戦闘でサクサクとレベルが上がります。ボスも軒並み弱く、また資金に余裕があるため回復アイテムも大量に持てるということもあり、攻略は全く苦戦しませんでした。ラスボス以外は。

 

・ボスについて

ラスダンまで苦戦せずにスムーズに進めていたからラスボスも余裕っしょwとか思ってたら痛い目を見たんですよね…超強力な全体攻撃に即死攻撃、HP最大値以上の物理攻撃、そして極め付けはHPを9999回復するケアルダ。私はこのケアルダを4回撃たれて心が折れかけました(笑)

最後の方は運良く比較的低火力な魔法攻撃が続き、ギリギリで勝てた感じです。完全に運ゲー。ラスボスが弱いと締まらないというのは分かるけど、今までの難易度とのギャップ酷すぎない!?笑

 

ちなみに、その激強ラスボスの正体はその場に到達するまで明かされないという珍しい作りでした。事前に得られるのは「何者かが2000年前に渡って現代まで続く邪悪なループを引き起こしている」という情報だけで、それもすべてのクリスタルを解放した後に始めて知らされます。

そして、ラスボスの正体は一番最初に倒した中ボス・騎士のガーランドでした。彼は物語最序盤で主人公達に倒された直後に2000年前に渡る力を得てタイムスリップ、2000年前で魔王として君臨し過去から現代に刺客・4体のカオスを送っていた黒幕です。現代のガーランドを救ったのは2000年前のガーランド(の生み出した4体のカオス)なので、無限ループが起きていた、ということですね。

確かにラストダンジョンは最初にガーランドを倒した場所、カオス神殿でした。物語序盤で訪れる現代では廃墟だったものが2000年前に飛ぶと立派な神殿のままであり、この展開はなかなか胸熱でしたね…

このガーランドはディシディアではFF1のカオス代表として描かれているのは知っていたので、やっぱりそうかー!という感じでしたね。最初のボスであり、ラスボスだったわけです。

 

今でこそよくあるような設定ですが、35年前にこの複雑かつ壮大な展開をRPGとして世に出していたとは、流石ドラマに定評のあるFFシリーズだな〜と思いました。