のんびりゲーム記

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

44.天外魔境 風雲カブキ伝

今回は、天外魔境シリーズの番外編であるカブキ伝について書いていきます。

2023年8月1日にクリア、プレイ時間は24時間程でした。

リンク先はサントラです。欲しい。

 

・あらすじ

このカブキ伝は天外魔境2の人気キャラ・カブキ団十郎を主人公としたシリーズの番外編立ち位置の作品です。

物語の開始は前作から1年後、カブキは京で花形歌舞伎役者として連日舞台に立っていました。ある日突然兄弟子のオロチ丸から手紙が届き、4年前にオロチ丸達が倒したはずの大門教が復活して何か企んでいるということを知らされます。ちなみに私は2→1→カブキ伝の順にプレイしたのでまさかの大門教2連戦。

当初カブキは興味なさげでしたが、大門教によって突然京都中の女が皆連れ去られてしまってから態度は一変、俄然やる気を出したカブキは(俺様の)女たちを連れ戻す!と再び戦いの旅に出ることになります。

大変なことが起きているのは事実だけどシリアスにはならない、なんともカブキらしい導入です。

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・派手で騒がしい世界観

流石のカブキ主人公というだけあって、世界観はやりたい放題とても賑やかです。シリアスな事情を背負ったボスでも皆ミュージカル風に歌って登場したりね…笑

歌舞伎舞台での登場から始まりラスボス戦は奈落(演劇用語で舞台下の意味だけど、場所も本当にカブキの立つ舞台の下だった)で戦い、エンディングも舞台上で締めて幕を閉じて終わる演出は、一貫していてとても良かったです!

 

足下兄弟やマントー等おなじみのキャラも多数登場して物語を盛り上げてくれます。前作と前々作のメインキャラクター達は序盤でいきなり登場してましたね。2の仲間たちは電子メールのみだけど。特にジライア、卍丸の主人公2人は作中あまり喋らなかったこともあり、ボイス付きで会話してくれたのでテンションが上がりましたね~。

イベントパートは勿論フルボイスであり、アニメーションも多く使用されていました。ウィンドウに表示されてないこれアドリブか…?という台詞も多数あって笑いましたね…というかゲームでアドリブってある!?スタッフさんも声優さんも自由だなぁ。

 

他のシリーズとの違いとして、今までフロントビューだった戦闘がサイドビューになりました。ドラクエ方式だった戦闘がFF方式になったイメージですね。

これに伴いキャラクターは画面にデフォルメ表示されるので、敵は過去シリーズのおどろおどろしい雰囲気から一気にポップな感じになっていました。非常に不気味で怖い敵キャラはシリーズの魅力だったので少し残念な気持ちもありましたが、カブキ伝の明るい雰囲気にはこちらの方があっているのかな?という感じもします。

 

・システムとか

冒険の舞台は前半はおなじみジパングですが、後半は大門教と連れ去られた女たちを追って異国ロンドンへ渡ることになります。

レベルは【段】から【Lv】に、通貨は【両】から【ポンド】へ変わるなど表記も一新され、更には今まで使用していた【巻物】も使用出来なくなり、代わりに現地のドルイド教から貰う【魔法書】で技を使うようなります。戦闘時に技の解説が無いでおなじみの天外魔境シリーズ、頑張っていろいろ覚えて来たのにまた覚えなおし…泣

 

シナリオは今までのシリーズのような不気味な雰囲気を踏襲しつつも賑やかで笑える場面あり、感動的な展開に泣ける場面ありで純粋に楽しめました。おふざけとシリアスの温度差で風邪ひくレベルです(笑)

仲間キャラクターも一新されましたが、どのキャラも個性的でよかったです。特に最初に仲間になる世阿弥は礼儀正しくイイやつで、しかも私の大好きな仮面キャラ。強力な固有技【仮面】により戦闘でも大活躍だったのでお気に入りです。残念ながら途中離脱するので物語後半は若干モチベが下がってしまった。

お話は基本一本道なので迷うことはありませんが、鬼エンカウント率に苦戦するのはシリーズ恒例。いや~今作のエンカウント地獄は個人的に今までで一番きつかったですね…。

 

 

カブキはシリーズの中でもトップクラスに好きなキャラなので主人公を務めてくれて嬉しい反面、彼は2番手3番手の方がより輝くような気持ちもありました。まぁ番外編なので今作での抜擢はピッタリっちゃピッタリではありますが。

お祭ゲー的雰囲気が強くボリュームも控えめなので、気楽に楽しめる作品でした。