のんびりゲーム記

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

28.グリムグリモア OnceMore

今回はグリムグリモアについて書いて行こうと思います。

2022年9月3日にクリア、プレイ時間は11時間程でした。

 

オーディンスフィアや十三機兵防衛圏でおなじみ、ヴァニラウェア開発のソフトです。

実はこの2作よりも昔の作品で、オリジナル版は2007年4月にPS2で発売されています。2022年7月にPS4とSwitchよりリマスター版が発売され、私はSwitch版をプレイしました。

今回リマスター版が発売するまで全く知らなかったゲームでしたが、今までプレイしてきたヴァニラウェア作品がとても良かったので圧倒的信頼のもの情報を殆ど入れずに予約購入しました。最初に出されたPVとパッケージイラストを見たくらいで、ストーリーもキャラクターも戦闘システムも分からず…ここまで予習せずにソフトを買うのもなかなか珍しいです(笑)

 

・あらすじと世界観

主人公の魔法使い見習いのリレ・ブラウが魔法学校に入学するところから物語は始まります。真面目でやる気に溢れる彼女はこれからの学生生活に期待しますが、入学5日目に突如復活した魔王により学校中の人々がすべて殺されてしまいます。

困惑するリレがふと気づくとそこは5日前。彼女は記憶を保持したまま5日前に遡っており、未来を知るリレは5日後に起こる魔王の襲来に備えようとしますが失敗。そしてまた気づけば5日前におり…

以後、リレは繰り返される5日間の中で個性豊かな先生や学生達と交流しながら5日目に起こる悲劇の阻止を目指します。何周もする中で登場人物達の真意や真相が徐々に明らかになってゆく展開にはワクワクし、先が気になり夢中になって進めてしまいました!

周回する度にリレの守りたい人が増えて行き、そしてリレ自身は技術的にも精神的にも強くなって行く姿がとてもカッコよかったです。何周しても犠牲になってしまうホムンクルスの少女・アマレットに「あなたを死なせはしないわ」と宣言した最終5周目のリレの姿には痺れましたね…イケメン女子主人公、最高。

 

魔法学校が舞台ということもあり、システムもキャラクターも背景もすべて非常に幻想的な雰囲気で構築されています。本棚に置かれいる本を選択し読み進めて行くシナリオ選択画面はなんとなくオーディンスフィアに似ているなと思いました。ヴァニラウェアお気に入りの演出なんですかね~おとぎ話のようで私も好きです。

 

・戦闘(プラクティス)

メインシナリオでの戦闘内容は授業内での実技だったり敵との実戦だったりと様々です。リレは魔導書『グリモア』を使い魔法陣を設置し、そこから多種多様の使い魔を召喚し戦わせるシステムになります。

プレイヤーは画面全体を見てひたすら指示を出し続けるだけなのですが、どこに魔法陣を設置するか、敵の傾向を見てどの使い魔を何体ずつどの順番で召喚するか、今いる使い魔の性能や技で効果があるのか等考えることは非常に多く、難易度EASYでも思ったより難しいなという印象です。

敵味方のユニットは平面の広いマップを上下左右自由に移動して色んな行動を起こすので、こちらに集中して戦わせていたらいつの間にか反対側の魔法陣を攻撃されており慌てて戻る…というような動きが多く忙しい戦闘でした。

 

魔法にはエルフやユニコーン等を呼び出す精霊魔法、ゴーストやファントム等を呼び出す交霊術、ドラゴンや悪魔を呼び出す黒魔術、キメラやゴーレムを呼び出す錬金術の4系統があります。マナを集めて魔法陣のレベルを上げながら敵との相性を見つつ、該当する魔法陣を設置し使い魔を召喚して戦うのが基本スタイルとなります。

ちなみに4系統の強弱の相性はマップ上に表示してくれてはいます。私はすぐ頭がこんがらがるので結局ごり押しで進んでましたが。モーニングスターさんやキメラには特にお世話になりました…

また、方向上キーで同種族の使い魔にまとめて指示できたりZRボタンで早送りが出来たりするので、快適にプレイ出来るのも良い点ですね。

メインシナリオ以外にもフリートライという戦闘のみのモードもあり、ここでは指定された条件でクリアを目指します。クリアするとコインが貰え、そのコインを使用することで使い魔や技の性能などを強化することが可能です。私はこちらのモードは半分くらい未プレイなので、機会があればやってみようかなぁ。

 

戦闘は最初は覚えることが多く大変ですが、慣れればとても楽しく遊べます。プレイ時間的に比較的手軽にプレイでき、またストーリーも短いなりによく纏まっていると思うので、童話のような世界観を味わいたい方にはオススメの作品です。