のんびりゲーム記

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

14.テイルズ オブ アライズ

今回はテイルズオブアライズについて書いて行きたいと思います。このブロブでは2作目のテイルズ記事ですね。2021年9月26日にクリア、プレイ時間は58時間程でした。

 

当時積ゲーも多く発売日に購入するつもりは無かったのですが、公式Twitterの告知やムービーを見て興味を持ち体験版をプレイ、そのまま発売直前に予約してしまった作品です。宣伝上手いよなぁ…

 

・まさかの王道ストーリー

いつも通り事前情報は軽く把握した状態でプレイを始めたのですが、世界観にしてもキャラクターにしても王道とは程遠い印象を持っていました。

アライズも昨今のテイルズに多いクールなダークヒーローによるビターエンド系なのかな~と考えておりましたが、結論から言うと真逆のテイルズ屈指の王道ストーリー、そしてハッピーエンドでしたね。

エンディングでは主人公とヒロインの結婚式のイラストが描かれ、みんな幸せそうに笑っているといういかにもRPGらしい純粋なハッピーエンドでした。

私個人の趣味としてはここ数年のテイルズのようなビターエンドが好きではあるのですが、たまにはこういったすっきりとしたハッピーエンドも良いなぁと感じました。

 

・主人公とヒロインについて

先程も少し書きましたが、キャラクタービジュアルを見てまず思ったのは「アライズもベルセリアと近いダークヒーロー系なのかな?」ということ。というのも、事前情報で主人公のアルフェンは黒い鎧に落ち着いた雰囲気、ヒロインのシオンはクールそうな表情でツンツンした印象を受けており、物語序盤までは二人ともそのイメージとあまり変わらなかったからです。ボーイミーツガールな始まりではあるものの、この二人で王道展開は無いだろう…と思っていました。

そんなアルフェンとシオンですが、プレイ前後で一番イメージが変わったのはこの二人でした。特にシオンのイメージは良い方向にかなり変わりましたね…!圧倒的なヒロイン力でした。冒険が進むにつれて後述の二人の関係や意外な可愛らしい一面を知ることが出来たので、どんどん好きになっていきました。ちなみに他4人のパーティーメンバーについてはおおむねイメージ通りの良いキャラでしたね。

 

二人の物語での関係を簡単に説明しますと、生まれた時からの呪いで人と触れ合うことが出来ないシオンと記憶と痛覚の無いアルフェン。シオンの呪いは人に触れると相手にダメージを与えるもののため、出会いたての頃はアルフェンだけは普通にシオンに触れることが出来ました。

しかし、二人の心が通い合った頃にアルフェンの記憶と痛覚が戻り、簡単には触れ合えなくなってしまいます。微妙な距離感のまま物語は進み、実はアルフェンは300年前の人物であることが判明。そしてシオンの呪いには300年前にアルフェンとシオンの先祖が引き起こした出来事が大きく関わっており…と、この二人の周りだけでだいぶ壮大な物語が展開されています。

 

最初のころのシオンは呪いのこともありとにかくクールでツンとしていて誰にも心を開いていませんでしたが、冒険で様々なことを経験し、仲間との関わりの中でどんどん本来の心優しい素直な性格を取り戻して行きます。ベルセリアのベルベットと近いものを感じますね。

そしてアルフェンとはお互い触れ合えなくなっても強く惹かれあい、物語後半にはテイルズ1、2位を争う程のラブラブっぷりを見せつけてくれました。ラスボスを倒すと無事に呪いが溶けて喜んだ2人は抱き合ってキスをし、そして結婚と…こんな展開誰が想像出来ただろうか…?

それぞれ辛い生い立ちだしとにかく幸せになって欲しいと思ってはいましたが、最終的に私の理想の遥か上を行くハッピーエンドで安心しました(笑)

 

また、このゲームは2部構成の物語なのですが、この2部の途中で重要なイベントを経てアルフェンとシオンは衣装が変わります。ちなみに2部からはOPも変わる徹底っぷり。プレイヤーはここで初めて新衣装の二人を目にします。曲も昔からよく知る名曲、Hello,Againのカバーでこの演出には感動しました…。

アルフェンは仮面が取れ、白い騎士のような鎧になり一気に正統派主人公の風格が…!FF4のセシルが暗黒騎士から聖騎士になったイベントを思い出しましたね。シオンもより以前より可愛らしい感じの衣装になり、雰囲気も明るくなりました。

 

・キャラクターについて思うこと

アルフェンとシオンについては壮大なラブストーリーが用意されておりました。では他のパーティーキャラ4人についてはどうかというと、それぞれメインのイベントがありロウとリンウェル、キサラとテュオハリムのペアでそれぞれいい雰囲気に。

恋愛面で言うと正直な話、美男美女だけのパーティーで全員が綺麗にカップルになるのはあまり好きでは無いんです。ブレセカの記事でも似たようなことを書きましたが、片思いだったりNPCに恋人がいたり、そういう話とは無縁のキャラもいたり…といった多様性が好きなので…

ただ、ペアとしてはどこも魅力的でスキット等が充実していることもあり、楽しく冒険することが出来ました。支配する側される側の人種混合パーティーの為ギスギスしていた時期(特にリンウェルのシオンやテュオハリムに対しての態度)は結構きつかったですが、信頼関係が深まりだした中盤以降には面白いスキットも沢山ありましたね。

 

特にテュオハリムがめちゃくちゃいい味出してたな~と思います。物語ではシリアスな面や威厳あるかっこいい姿を見せてくれたテュオ様ですが、それを上回るボケっぷりで私の中での最終的なイメージはマイペースおじいちゃん(笑)テイルズおなじみ温泉イベントでも大活躍で、彼にはかなり笑わせてもらいました。

テイフェス2021で発表された歴代キャラクター人気投票ではなんと1位に輝き、実際プレイしてテュオ様にやられた人たちが沢山いるのだなぁと感じました。私もアライズではテュオ様が一番好きだったので、結果をみて驚きながらも大喜びしたなぁ。ちなみに私が投票したのはハーツのヒスイです。

 

ここからは個人的に残念だなと思ったことです。色々書いてきた通りメイン6人についてはとても充実しているのですが、敵はじめサブキャラクターの登場回数や情報があまりにも少ない、ということがアライズで一番気になった点でした。というか、そもそもサブキャラクター数が極端に少ないんです…目立った活躍をする味方サブキャラはロウの父ジルファとキサラの兄ミキゥダくらい?

敵も、メインキャラそれぞれと関係のある幹部キャラ達はとにかく影が薄いし(正直名前も思い出せない)、ボスのヴォルラーンは悲しい過去やアルフェンとの因縁があったのにも関わらずそのあたりをあまり描かれずに終わるし、真の黒幕のことも終盤に一気に判明する感じで…敵側のドラマがほぼ描かれません(´;ω;`)

今作は主人公一行にスポットライトを当てていたのはよく分かりますが、直近にプレイしたベルセリアや他テイルズは敵やサブキャラが非常に魅力的で好きになることが多かったので少し寂しかったです。特にヴォルラーンはかなり好みのキャラをしているので、今後の過去掘り下げに期待。