のんびりゲーム記

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

11.ブレイブリーデフォルトII

今回のゲームはブレイブリーデフォルト2です。2021年4月23日にクリア、プレイ時間は79時間でした。

 

ブレイブリーシリーズは前々作のフォーザシークウェルを途中までプレイしており、世界観や音楽の美しさに夢中になった作品でした。結局途中で積んでしまったのですが、Switchで新作が出ると聞いたときは嬉しくて発売をとても楽しみにしたものです。

ちなみにフォーザシークウェルは2クリア後すぐに再開し、無事クリアしました。こちらについては次回の記事で詳しく書いて行きます。

 

・過去作未プレイでも楽しめる

そんなわけで、前々作を途中までプレイし、前作は一切触らずに遊んだのですが全く問題なく楽しめました。戦闘等のシステム面や後述のアスタリスクの設定はシリーズ通して同じですが、冒険の舞台は別世界なので予備知識は必要ありません。

キャラクターも今までのシリーズと一切関わりは無く、2というタイトルながらも過去作をプレイしていなくても楽しめるのが本作です。

前々作フォーザシークウェルと前作セカンドはがっつり繋がっていたので、発売順にプレイした方からしたら新鮮だったのではないでしょうか。

ちなみに音楽は前々作と同じRevo氏によるものでしたが、本当に素晴らしかったです。音楽のことは次回記事でまとめて書きたいと思います。

今作で特徴的だったのはフィールドBGMですかね。同じ曲ですが地域ごとにアレンジが入っており、砂漠地帯ではアラビア風に、寒冷地帯では鉄琴のような音色でそれぞれ雰囲気がすごく出ていて、ずっと聴いていても飽きが来ませんでした。ナイスアイデアだなぁ。

 

アスタリスク

それぞれのジョブの力が宿った宝石であるアスタリスクを所持することで、人々は特別な力を使うことが出来ます。

例えば、モンクのアスタリスクを所持していれば攻撃技に特化し、白魔道士アスタリスクを所持していれば回復魔法を使えるようになる…という感じですね。

そしてこのアスタリスク所持者たちが敵として立ちはだかるのですが、みんな良いキャラしてるんですよね~魅力的なサブキャラクターが多い作品は名作です。わがままを言えば、もう少しこの敵たちの掘り下げが欲しかったな…!

アスタリスク所持者を倒すとそれぞれのアスタリスクを主人公たちが引継ぎ、物語の進行と共にどんどん使用できるジョブが増えていきます。

ジョブに就き戦闘を重ねることで熟練度を上げ、強力なスキルやアビリティを覚えていくところはFF5DQ3の職業システムとよく似ていますね。

 

また、ジョブごとにキャラクターの衣装が変わるのも良いなぁと思いました。更に一人ひとりデザインも異なっており、どれも可愛いです。

私はデザインも能力もシーフ、ベルセルクあたりがお気に入りでよく使ってましたね~。

 

・王道ファンタジー

ブレイブリーシリーズは本当に王道という言葉がよく似合います。

地水火風の4つのクリスタルが存在し、それを信仰する人々や逆に悪用しようとする勢力がおり、クリスタルに導かれた主人公たちが光の4戦士として巨悪と戦う…というFF初期ナンバリングを彷彿とさせる懐かしい設定です。

寄り道要素はあるものの、物語は基本的に一本道で非常に分かりやすいです。昨今のゲームに多い複雑な設定や展開も少ないので、こういったところからも"あの頃のRPG"を感じさせられます。

メインパーティーは4人メンバー固定で序盤に全員が仲間になるので、偏りなく育成することが出来ます。真面目な好青年・セス、亡国の王女・グローリア、頭脳担当な学者の男性・エルヴィス、明るい傭兵の女性・アデルと個性的ですが、年齢層が高く皆大人で落ち着いているのでストレスなく冒険することが出来ました!

 

・繰り返されるエンディング

さて、この説明だけだと目新しさは無いように思えますが、そのイメージが一気にひっくり返るのが5章でラスボスを倒した後です。

旅の目的であったヤミノヒトミの封印には成功しますが、ヒロイン・グローリアが犠牲になってしまうんですね…グローリアはこのことを承知で挑んでいましたが、これはバッドエンドです。一族の使命から逃げずに全うした彼女の姿勢にとても感動し、結構好きな終わり方であるのもまた事実ですが。

スタッフロールも流れ、これがこのゲームのエンディングなのか??と思いクリアデータをロードしたらなんと6章の文字が。エルヴィスの持つキーアイテム・魔導書の力で時間が巻き戻り、主人公たちはすべての記憶を引き継いだままグローリアを犠牲にせずに世界を救う方法を探すことになります。いまだ謎は多いままですが、この展開にはおぉ…!となりましたね。

ここにきて新たなマップや町が登場したりジョブレベルの上限が上がったりと、まだ冒険は続くという事実にワクワクしました。

 

ここで初めて訪れることになるアデルの故郷、妖精の郷マグ・メルはとても幻想的で素敵でしたね~。この場所が6章の要となり、ここで得たヒントを用いてヤミノヒトミの討伐に挑みますが、結局倒しきることは出来ず…人間界と妖精の郷を完全に切り離してマグ・メルごとヤミノヒトミを封印することに。今度はマグ・メルに住む妖精たちが犠牲になってしまいます。これまたバッドエンド……

妖精の長・イメルダに人間界で生きろと言われ助かりそうだった仲間のアデルですが、実の姉による謀反が元凶という責任の思いもあり、故郷マグ・メルと運命を共にする決断をします。

エルヴィスへの好意がとても分かりやすかったアデルと違い、(見逃しが無ければ)エルヴィスからアデルへの想いはこの別れのシーンで初めて描かれます。しかし、エルヴィスが想いを伝えようとするのを静かに微笑みながら止めるアデル。両想いなのに、実ることなく永遠に離れ離れとなる悲しいエンディングですT_T

いつも飄々としているエルヴィスの必死な姿にもアデルの決意にも非常に泣かされましたね…実はこれが一番好きなエンディングだったりします。

 

そして、再び時間は巻き戻り、今度こそ誰も犠牲にしないぞ…!という気持ちで7章へと進みます。

今回の章で重要になってくるのは、50年前にヤミノヒトミを封印した前時代の光の4戦士でした。それは主人公パーティーの身内であったり、冒険でお世話になってきた人達であったり…FF5を思い出すなぁ。

最後の隠しジョブである「ブレイブ」を、この前時代の光の戦士であるスローンから受け継ぐ演出には鳥肌が立ちました。ちなみにこの方は序盤で超お世話になったグローリアの付き人の老兵であり、物語中に死亡してしまうのですがブレイブ戦では全盛期の姿で登場して戦うんですね。若くても年老いてもカッコよすぎるよスローン。

 

それぞれからの助けを得て、さぁ3度目のラスボス戦です。戦いにはさほど苦戦することなく進みました。途中ボスによって仲間たちの記憶が消されて戦えなくなってしまいますが、主人公・セスが必死に語り掛け復活、見事ラスボスを打ち倒します。最終戦はほぼイベント戦闘のような感じでしたね。

無事に元の世界に戻ってきた仲間の面々ですが、主人公のセスは実は物語開始時に遭難によって命を落としていたためここにはおりませんでした。普通に生きて冒険できていたのは、風のクリスタルの力で命を繋ぎとめていただけだったわけですね。

まさかまた…?と思ったらクリスタルの力で蘇り、無事ハッピーエンドでした。ご都合主義といわれてしまってはそれまでですが、セスはここまで頑張って戦ってきたんだしこれくらいはご褒美でいいよね!

セスだけいないままビターエンドというのも私は好きですが、何度も悲しいエンディングを繰り返し乗り越えてきたので、このゲームの結末はハッピーエンドで本当に良かったと思いました。

 

昔のRPG好きな私としては、大満足の達成感でした。シリーズ続編、期待してます!