のんびりゲーム記

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

9.FINAL FANTASY XV

今回紹介するゲームは、ファイナルファンタジー15です。

2021年1月3日にクリア、プレイ時間は約26時間程でした。やりこみ要素にはほぼ触れなかったとはいえ、最近のRPGにしては短めですかね。

 

FFは初期ナンバリングを中心にプレイしているため10以降をプレイするのはほぼ初めてなのですが、画像は綺麗だわ登場人物はみんなスタイリッシュでカッコよくて、もはや映画の世界ですね…

ディシディア等でキャラクターは把握しているので、未プレイナンバリングもいつかはやりたいと思っています。

また、発売から日が経っているにも関わらず幸運なことにネタバレもほぼ踏むことなくプレイスタートできたので、エンディングまで新鮮な驚きと悲鳴を上げまくりました(笑)

 

・ファンタジー…?

スタートしてみてまず思ったのが、これは本当にFFなのか??ということ。

主人公は王子で自分の城から冒険開始というRPG鉄板のスタート場面ではあるのですが、キャラクターの服装がみんな近代的…!王も王子も護衛(仲間たち)も、みんな黒のジャケットにズボンスタイルです。誰も鎧を来てないし兜も被ってないのです。

おまけに移動は現代日本でも普通に道を走っていそうな一般的な車・レガリア。旅立ちの際に父王から譲り受け、最初から普通に乗れました。

RPGのメイン乗り物といえば、FF6のファルコン号のようにドラマがあって苦労して手に入れる飛空艇のようなイメージがあったので、私はこの世界観に馴染めるのだろうか…と不安を抱きながらプレイ開始したことをよく覚えています。結論から言うと、バッチリ馴染めたしレガリアとの別れの時にも号泣しましたね( ˘ω˘ )

ちなみにこのレガリアは後々改造で飛行出来たりもします。整備士・シドニーの技術力には感服です。

 

・旅

主人公のノクティス王子が神凪である婚約者のルナフレーナとの結婚式に向かうところから物語が開始します。

パーティーメンバーはノクティスと親友のプロンプト、側近のイグニス、兄貴分のグラディオラスの4人固定で、旅の護衛として最初から全員同時に仲間になってくれます。この4人は年齢も近く主人公のノクトは全員と以前から付き合いがあったこともあり、気ままな4人旅がスタートします。

最初期は結婚式に向かう旅なので、モンスターとの戦闘やサブクエストをこなしつつもとても和やかで、仲間たちと他愛ない会話やキャンプを楽しめる、まさに旅行という感じでした。

 

ところがいよいよ会場の街へ船出の時、というタイミングで帝国の裏切りによって故郷の王都が攻撃され、父王も殺されてしまいます。もちろん結婚どころではなくなり、ここからが本当のFF15の冒険開始という感じでしたね。

襲撃直後は和やかなムードは一切なく、気ままな旅が懐かしい…と悲しみながらプレイしていました。その後も様々な人物と出会い、故郷・ルシス王家のことや世界崩壊を止めるための力が必要だという話を聞かされ、ノクトの世界はどんどんと広がっていきます。

 

強制的に世界を巻き込んだ混乱に立ち向かわざるを得ない状況になってしまった世間知らずの20歳の王子様。当然、その責任や使命の重さに葛藤し悩みます。プライドが高く本心を言えない彼が仲間と対立して険悪になったり、数々の悲しい出来事に巻き込まれたりする姿は見ていてかなり辛かったです…T_T

特に水神リヴァイアサン戦からの展開は婚約者のルーナを亡くし、仲間イグニスは帝国との戦いで失明し、グラディオにはこっぴどく怒鳴られ、プロンプトは敵に捕らえられ…鬱展開の連続でリアルに心折れかけました(笑)

 

しかし、そんな旅の中でノクトは徐々に変化し運命を受け入れ、自身を犠牲に世界を救う覚悟を固めて力を溜めるために眠りにつきます。そしてあの旅から10年後、変わり果てた世界で目覚めたノクトがかつての仲間たちと再会し、自らの命と引き換えに平和を取り戻すエンディングは涙なしでは見られませんでした……

 

また、エンディングではかの有名な「やっぱ辛えわ」のシーンが回想として流れるのですが、正直こんなにも辛いシーンだとは思わなかった。ここまでプレイしてみてようやく分かるこの言葉の重みよ…

初めて仲間たちに自分の素直な気持ちを伝えられたのが自身の死に向かう直前だなんて…そしてこのラスボス戦直前の出来事を、プレイヤーはすべてが終わった後に初めて知るわけです。

覚悟を決めて静かにラスボスに向かって行ったように見えたけど、やっぱ辛いよね。

 

悲しいことばかり書いてきましたが、楽しい旅の思い出もたくさんあります。

なんといってもそれぞれの街や景色の美しさを目で楽しめること。マップやグラフィックの美しさはFF15の誇れる特徴の一つだと思います。

水の都・オルティシエに到着した時はあまりの美しさに感動しましたね~実際に海外の有名観光地を巡っている気分でした。

車での移動もなんだかんだ楽しかったですね。実際に操作したりガソリンを入れたりできるので、リアルな感じがします。まぁ殆どオート運転にしてたけど。

 

また、道中ムードメーカーのプロンプトが写真を撮りまくってくれるので、観光旅行感が更に増します。この写真の中から1枚を選んで、エンディングに表示する演出も良かったです。

(おそらく)本来の想定通り、仲間たちと楽しそうに映ってる旅の写真を選んで感動的な場面にしようかとも思ったのですが、結局私はいろいろとインパクトが大きくカッコよかったラスボス・アーデンの写真を選んでしまいました(笑)

 

・勿体ないと思ったこと

これだけ壮大で感動的な物語なのにプレイ時間20時間ちょいということから分かるかと思いますが、とにかくはしょられている部分が多すぎる(´;ω;`)

ゲームはノクト目線で物語が進むので、彼がいないところで起こっていることや過去のことに関しては不明なことがとても多いです。ヒロインであるルーナとは冒険の中ではすれ違い続けるので結局一度も会話しないで終わるし、イグニスの失明という重大な出来事もノクトがその場にいなかったのでプレイヤーは後から知るという…

 

しかし、しっかりと設定は作られているのです。では、どこでその補完がされているのかというと、多数のダウンロードコンテンツであり、アニメであり、映画であり、小説であり…この流れは昨今のゲーム業界でよくあることなのは分かってはいますが、FF15は他と比べても別媒体から得られる情報の量が多すぎるように感じました。

大人の事情とか色々あるのだろうけど、1プレイヤーとして基本的な部分はゲーム本編"内"で楽しみたかったところが大きいので、この点だけは本当に勿体ないし残念だなと思いました。

追加でお金が掛かるし、アニメは無料公開とはいえわざわざゲームから離れて見なくてはいけないし、この別媒体(特にDLC)で発表された内容があと少しでも本編に組み込まれていれば、もっと素晴らしい作品になったのにな~と思います。

ちなみに私はアニメだけ見ました。一話が短いので見やすいし、過去の出来事やキャラクターの関係性等を深く知れて普通に面白かったですね。

 

このFF15を楽しみ尽くすには、すべての媒体を制覇することだと私は思います。

とはいえ、私はほぼ本編だけのプレイでも十分楽しめたのも事実です。壮大な物語に触れてみたいという方はもちろん、軽い気持ちでイケメン達と旅を楽しみたいという方にもオススメの作品です。