のんびりゲーム記

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

8.テイルズ オブ ベルセリア

今回は2020年11月24日にクリアしたテイルズシリーズより、ベルセリアについて書いて行きます。プレイ時間は合計52時間程でした。

テイルズシリーズはこの日記作成時点でマザーシップはジアビスヴェスペリア以外はクリアしてきました。この2作についてはタイミングが合わずプレイできていなかったのですが、既に購入してあるのでそのうちプレイしようと思っています。

このベルセリアも2016年8月発売ということで、発売後4年経ってからのプレイとなりました。

 

・テイルズシリーズと私

今回初めてのテイルズ記事ということで、軽くテイルズとの思い出(?)を書かせていただきますね。

私が最初にプレイしたテイルズ作品は、シリーズ第1作・SFCのファンタジアです。小さい頃にSFC本体とソフト数本を叔母に譲ってもらったのですが、そのソフトの中にファンタジアがあり、可愛いイラストに惹かれて遊んだ記憶があります。

その時は小さかったこともあり、がっつりプレイはせずに町やフィールドをうろうろするだけでしたね。それでも当時はオープニングのアニメ映像やキャラクター達に声がついていることにものすごく感動したことをよく覚えています。

その後しばらくして、PSで発売されたデスティニー(というかリオン)にハマりました。漫画やグッズを集めたりしながらエターニアやお祭りゲーのファンダム、そしてファンタジアもPS版でクリアしましたね。それぞれ発売からそれなりに経っていたこともあり、学校でもプレイしている子はほぼおらず一人で黙々と遊んでいました(笑)

そこからはほぼリアタイで発売するたびに購入、プレイをし続けて今に至ります。

 

ちなみに特に好きなシリーズ作品はレジェンディアです。頼むからリメイクしてくれ…あとは近年Vitaで初プレイしたハーツもなかなかお気に入りなのですが、今回のベルセリアはそこに並ぶくらいに好きになった作品でした。

 

・ダークなイメージ

今作がゼスティリアの大昔の世界が舞台だということはあらかじめ把握していました。ゼスティリアをクリアしたのはだいぶ前のことなので内容は結構忘れてますが…

また、テイルズの情報はずっと追っているのでキャラクターのビジュアルと名前もプレイ前から知っていました。主人公のベルベットを筆頭に全体的にダークな雰囲気で大人っぽいなという印象が強く、ストーリーもそんな感じでパーティーもあまり慣れあわないタイプなのかな?と考えながらプレイをスタートしましたね。

 

物語の方はというと、開幕早々主人公(しかも女の子)の村が焼け、家族が殺され自身も闇深くに堕とされ…業魔となった彼女がその過酷な状況の中で人を喰らいながら数年間生き抜いた後、変わり果てた姿で復讐のための冒険がスタートするというテイルズどころか全RPGの中でもトップクラスに暗い始まりでとにかくビビりました(;ω;)

こんな境遇なので主人公は完全に闇属性。まぁ見た目からそうだろうなという感じはしてたけども…そして、次々と登場する仲間キャラクターもアウトロー系だなぁという印象でした。

 

・冒険の中での変化に感動した話

そんな仲間の中で特に異色なのが、フィーことライフィセットでした。とても可愛らしい少年です。聖隷という、簡単に言えば天使や妖精のような種族であり、登場当初はまるで人形のように意志のない子でした。そんな彼がベルベットや仲間たちと出会って冒険していく中でだんだん人間らしくなっていき、自分の想いや考えを主張できるようになっていく姿にはジーンと来ましたね。

仲間たちが皆フィーの兄姉のように、大切なことからくだらないことまで色んな事を教え、大切にしているパーティーの雰囲気がとても好きでした。皆落ち着いてて主人公一行っぽくないなと感じた第一印象とは真逆の、温かい家族のようなパーティーだった……

 

中でもベルベットは物語の最初に殺されてしまった実弟・ラフィことライフィセットと重ねて不器用ながらも特に大事にしており、彼女もまたフィーや仲間との関わりの中で、本来の姿を取り戻していきました。終盤には私が序盤でビビり倒したベルベットの姿は無く、クールなところも残しながらも本来の優しく面倒見の良い女の子に戻っていましたね。

冒険の中で主人公が成長し変化していく流れは沢山見てきたけど、ベルベットの変化…というか本来の自分を取り戻していく過程は本当に心に響きました。

今は亡きライフィセットの名前を与え弟を重ね見ていたフィーに対して、はっきりと別人だと区別するかのように呼称を変えた(実弟の方はラフィ)シーンとか、本当好きですね…

 

・キャラクター

アウトローだのダークだの書いてきたパーティーキャラクター達ですが、決して雰囲気が暗いということは無くむしろ賑やかなメンバーでした。特にスキットはとても面白いものが多かったです。マギルゥが全員と組んでお笑いをしたり、アイゼンとロクロウがカブトムシ派かクワガタ派かで言い争ったりするやつは特に笑ったな~。

テイルズのスキット量と質の高さには毎回驚きます。

 

クリアしてみて、仲間キャラクターで一番好きになったのはマギルゥでした。というかテイルズ全体で見てもトップクラスに好きです。でも実をいうと、プレイ前は唯一興味ないかなと思っていたキャラクターだったり(笑)

飄々としていて掴みどころのない性格ですが、仲間たちの危機には強大な敵に一人で立ち向かう姿に痺れました。彼女も暗い過去があるのに、ベルベットとは逆で普段の言動からは全くそれを感じさせないところもツボでしたね。ちなみにシンフォニアのゼロスも同じ感じで好きになりました。わかりやすい…

 

あとですね、ベルベットとマギルゥの友情もすごく好きでして!ラスボス直前にペアでのスキットがあるんですけど、ベルベットはフィーかなぁと思ってたら相手はマギルゥだったんですよ!!他の組み合わせはロクロウとエレノア、アイゼンとフィーという感じでした。

ややこしい性格同士だし、初めはお互い全く信用しておらずものすごく距離があった2人ですが、一緒に旅をし信頼関係を築き上げてベルベットがラスボス直前には心の友と言うまでの友人になったのがね、本当に尊かった…

心の友はマギルゥが言わせたようなものだしベルベットも呆れ顔だったけど、心からそう思ってるんだろうなぁと伝わって来る神スキットでしたね。

 

敵キャラクターもみんな素敵でした!

内面はともかく主人公チームの見た目や立ち位置が悪っぽいということもあり、今作の敵キャラ達は皆白基調の衣装で民衆から崇められている、いわゆる正義ポジションのデザインでした。

それぞれの信念のために戦いベルベット達とは衝突してしまいますが、敵側にも人間らしい部分を出して魅力的に描くのは流石テイルズだなぁと感心しましたね。

 

かなり遊び尽くしたつもりですがまだまだ未回収のスキットや倒せてない高難易度ボスもいるので、いつかまたプレイ出来たらなと思っています。