のんびりゲーム記

クリアしたゲームの感想や備忘録。ネタバレ満載です。

39.英雄伝説 創の軌跡

遂に軌跡シリーズ前半戦もラスト!今回は創の軌跡について書いていきます。

2023年3月26日にクリア、やり込み等も含めて42時間程プレイしました。

英雄伝説 創の軌跡

英雄伝説 創の軌跡

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・ゲーム内容

今作は空~閃Ⅳまでの総仕上げということで、これまでのシリーズキャラ大集合といった感じでした。軌跡シリーズらしい賑やかさで良いですね~。

ゲームシステムは従来通りではありますが、今作は3つのルートから構成される【クロスストーリーシステム】が採用されており、同時系列をそれぞれの主人公の視点で進みます。ひたすら1つのルートだけを進めることは出来ず、ある程度まで進行したらロックが掛かり、他ルートを指定場所まで進めなければ先を見れない仕様です。各ルートをバランス良くプレイする必要があるわけです、十三機兵防衛圏もこんな感じでしたね。

 

また、物語途中で『夢幻回廊』と呼ばれる空間に移動するのですが、こちらが今作のやりこみコンテンツになります。ストーリー攻略中にいつでも移動可能で、ランダムに生成されるマップを攻略したり高難易度ボスに挑戦したり、ミニゲームや短いエピソードを鑑賞したりとやれること盛りだくさん。空3rdの『影の国』と黎Ⅱの『お伽の庭城』を混ぜたようなシステムですね。

今作は寄り道が極端に少なくかなりの1本道なので、レベル上げや装備を整えるのにも利用できます。ここでの記憶は現実に持ち帰らないご都合仕様で、本編では仲間にならないキャラでもこの夢幻回廊では使用出来たりもしました。

ここで読むことのできるエピソードはキャラ達の直近の日常メインに様々なものでしたが、どれも面白く、キャラクター愛を感じる内容だったので非常に良かったです。空3rdでも思ったけど、軌跡シリーズはサブエピソードのクオリティ高いよなぁ。

 

・ロイドルート概要

プロローグはロイドルートに収録されているので、ここからスタートします。

ストーリーは閃Ⅳラストでラスボスを倒してから5ヶ月後、オリビエとシェラザードの結婚式直前のクロスベルから始まります。黄昏の呪いを消滅させたことで世界大戦は1日で終了しましたが、クロスベルでは帝国軍が不法占拠を続けていました。ロイドたち特務支援課と協力者たちは協力してこれらを逮捕に追い込み、無事クロスベルの解放を成し遂げる、というプロローグでした。

ロイド達は閃シリーズに出演していたとはいえ、やはり主人公として特務支援課がクロスベルの地で活躍する姿は良いですね。占拠されたビルのガラスを突き破り強制突入するムービーは物凄くカッコよかったので、何度も繰り返して見ちゃいました(笑)

また、今作では閃に未登場だった零碧メンバーも沢山参加しており、彼らは3Dモデル初登場になるのでまた新鮮な気持ちで楽しむことが出来ました。3Dモデルのワジ・ヘミスフィアの破壊力たるや…。

 

そして迎えたクロスベルの再独立調印式の日、突如(前作までで色々やらかして)逮捕されたはずのルーファスが乱入、再びクロスベルの地を武力によって制圧してしまいました。この地は何回この展開を繰り返すのか…!?流石に気の毒になってきた(笑)

特務支援課一行は協力者と共に再びクロスベル解放を目指して立ち上がりますが、ルートの中盤で市民に絶望されて折れそうになるシーンもありました。

それを立ち直らせたのが純粋なクロスベル人じゃなく、しかも支援課途中参加のキーアとワジの言葉だったんですよね。ロイド達が再び特務支援課の当初の目的を思い出して、再始動するこのシーンがめちゃくちゃ好きでした…!

 

・リィンルート概要

新Ⅶ組の生徒と共に、故郷のユミルを訪れていたリィン。まったりと過ごしていましたが急にクレア少佐によって呼び出され、指定された場所に向かうとクレア少佐、そしてクルトの父親であるマテウス・ヴァンダールがいきなり襲撃してきます。ここでクルトのパパがまさかの初登場でした、この作品における父親キャラは最強クラスの達人ばかりだな。

まぁこの襲撃は予想通りリィンと新Ⅶ組の力量を測るテストのようなものであり、合格点を貰えた一行はオリヴァルト皇子夫妻が新婚旅行中に行方不明になったと、そしてその捜索に加わって欲しいと依頼されて物語は始まります。

 

オリビエも前シリーズから災難続きですね…。更にはロイドルートで起こったクロスベルの再支配のニュースも飛び込んで来て、慌てるリィン達の元に新生帝国解放戦線の《C》と名乗る怪しすぎる仮面の男から、オリビエ達の行方を匂わせたメッセージが入ります。

《C》といえば我らがクロウ先輩ですが、まぁ今回のは恐らく別人だろうと踏んだリィン達は次に彼らが向かうと書かれた場所・帝都ヘイムダルに向かい、《C》を捉えること、そしてオリビエ達の救出を目指します。この辺りで《C》ルートと行動範囲が同じになるので、今どっち目線でプレイしてたっけ?とこんがらがることも多々ありましたね…笑

 

・《C》ルート概要

ここでようやくスウィンとナーディア初登場!私は黎Ⅱを先にやってしまったので初めましてではありませんか、順番通りにプレイした方は完全なる新規キャラ達の冒険にワクワクしたのではないでしょうか。

『《C》という人物にトランクを渡して欲しい』という依頼を受けていた二人は、帝国に入り《C》を探して旅を続けておりました。ちなみにこの依頼をしたのはヨルグ・ローゼンベルクという老人であり、零や碧でお世話になった偏屈だけどもの凄い腕前の人形師のおじいさんですね。

偶然か必然か、二人の目の前に現れてトランクを受け取る《C》。みんなで中身を確認すると、中からとても可愛らしい人形の少女が現れました。この子も黎Ⅱで登場したラピスですね。とは言ってもそちらでは姿が変わっていたので、このビジュアルで実際に動いて喋ってる姿はほぼ初めてです、昔のレンみたいなおしゃまで可愛い女の子という感じ。本当にかわいい。

 

当初は《C》の正体も目的も分からない状態でのスタートですが、徐々に真相が明らかになって行きます。その正体は…まぁこれも知ってしまってはいたのですが、現在クロスベルを再支配真っ最中なルーファス・アルバレアご本人でした。

じゃあ今クロスベルを再占領しているルーファスは?となるのですが、そちらは偽物であり、改めて《C》に雇われたすーなーとラピスを引き連れた《C》が主人公として偽物の正体と目的を暴き、真相を知るということがこの《C》ルートの目的となります。

 

・物語の結末

3つのストーリーが集結して、今回の騒動は先の大戦の末に偶然生まれた機械知能≪エリュシオン≫のせいであり、その管理者として造られた人格がラピスだということが判明。このあたりは黎Ⅱで見たはずなのですが、相変わらず記憶にはほとんど残ってませんでしたね(笑)

元々は人類には干渉せず、あくまで観測と演算で人々をサポートをするだけの安全なシステムでしたが、その圧倒的な未来予測の能力ゆえに辿り着いた”一つの未来の可能性”から今作の黒幕が生まれ、それがラピスを追い出しエリュシオンを乗っ取って暴走してしまいます。

それは、前作『閃の軌跡Ⅳ』1周目のエンディングで黒の思念体≪イシュメルガ≫と融合してしまったリィン自身でした。前作では特定の条件を揃えることで2周目はリィンが犠牲にならずにトゥルーエンドを迎えますが、今作はこのトゥルーエンドの先の物語であり、"1周目の結末になってしまった場合の未来のリィンが顕現した姿"が今作の黒幕ということですね。構成上1周目のエンディングは必ず見ることになるので、閃Ⅳプレイ済の人はあの悲しいエンディングを思い出すように出来ていると…メタ的な意味でもよく考えられてるなぁと感じました。

 

戦いの末リィンはイシュメルガ・リィンを乗り越え、人類にはまだ早すぎたとしてラピスの手でエリュシオンを削除して物語は終結します。

こう書くとリィンだけ目立ちすぎでは!?って感じですが、実際は最終局面で自分を犠牲に世界を救おうとするルーファスだったり、誰よりも早く真実にたどり着き事件解決に導いたロイドだったりと、主人公3人にバランス良く見せ場と活躍が与えられていたのでよかったですね。

 

軌跡シリーズ前半戦・西ゼムリア大陸編はここで一旦完結となり、次作である黎の軌跡から後半戦・東ゼムリア大陸編へと移ることになります。

私は大きな区切りであるこの黎の軌跡からプレイを始めましたが、今やり直したら解像度が爆上がりするんだろうなぁ。共和国のグラムハート大統領が実は結社と繋がってるという事実も今作をプレイして初めて知ったし…。

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・ついに・・・

創をクリアしたことで、現在発売されている軌跡シリーズ13作を制覇することが出来ました~!ついに最新まで追いついた!!黎の軌跡が発売した2021年10月頃にプレイをスタートして約1年半、総プレイ時間約570時間をひたすら駆け抜けてきました。

次回作である黎の軌跡Ⅲからは完全体(過去作の知識的な意味)で楽しめるので、とても楽しみです!

38.英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ

今回は閃シリーズのラスト、閃の軌跡Ⅳについて書いていきます。

2023年2月19日にクリア、プレイ時間は52時間でした。

 

・主人公不在の序盤

本作の物語は空シリーズのエステル、ヨシュア、レンと零・碧シリーズのロイド、エリィ、キーアが帝国の動きを探るため、協力してクロスベルのオルキスタワーを攻略するところからスタートします。いきなり過去シリーズの主人公組のタッグは胸アツですね~!リィンやⅦ組メンバーの現状は不明なまま、ひたすらこの6人(キーアは非戦闘員なので実際は5人)を操作して進めていきます。ロイド以外はここが3Dモデルの初お披露目ですね。

暴走する帝国をリベール組やクロスベル組の視点から見ることができたり、後述のリィンのこともあり、今作はかなり群像劇の色合いが強いなぁという印象でした。

 

序章中盤からは閃メンバーの話にチェンジしますが、主人公のリィンは不在であり彼以外の新旧Ⅶ組視点で話が始まります。

リィンはというと、前作エンディングで暴走し鉄血宰相サイドに囚われている状態。鉄血宰相が目論む世界を終焉に向かわせる《巨イナル黄昏》の発動条件の一つとして、仲間のミリアムが命を落としてしまったことをきっかけに贄として暴走。皮肉なことにその暴走が黄昏の引き金を引いてしまいました。

そんなわけで、しばらくはリィンではなく新Ⅶを中心に話が進みます。閃シリーズ4作目にして初の主人公長期離脱。新Ⅶ組を中心に、エマやクロチルダの故郷である魔女の隠れ里・エリンを拠点として、転移石で各地にワープしながらリィンを探すのが第1部のお話です。

リィンに教えられた戦術や考え方を確かに受け継ぎながら、落ち込む旧Ⅶ組メンバーを再び奮い立たせようとする新Ⅶ組の生徒たち。すごく成長したなぁ…と感じさせられましたね。

 

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・Ⅶ組の目指す第三の道

新旧Ⅶ組の必死の行動によって無事リィンは贄としての暴走を乗り越えることが出来ましたが、彼が捉えられている間に帝国はどうなっていたかというと、黄昏による強力な呪いが蔓延している状態。呪いによる因果律制御によって人々は精神汚染され好戦的になったり反戦の動きをしても掻き消されてしまったりしており、開戦に向けてハチャメチャになってました。

この因果律制御ってのがとんでもなく、ミリアムが死亡したのもリィンが暴走したのもハーメルの悲劇も…というか終焉に向かうために必要な事象はすべてこの呪いによるものだそうな。

 

…このあたりで問題の規模が大きくなりすぎて、Ⅶ組は一体何のために戦ってるんだっけ?と頭がこんがらがり始めました(笑)

簡単にまとめると、エレボニア帝国は古から続く呪いによって在り方が歪められており、その呪いの力が強まれば強まるほど抗えない強制力のせいで人々は終焉に向けた行動を取ってしまうと。そして始まった黄昏の強い呪いによってまずはカルバード共和国への侵攻作戦を開始することになった帝国。

闘争心を強める呪いの力や帝国の元々の膨大な武力・戦力に加えて国家総動員法で一般市民からも徴兵を行った結果、帝国の無双状態になることは目に見えていました。そしてこの戦争で帝国が大国である共和国に勝利してしまうと、そこからゼムリア大陸全土を制圧し呪いが蔓延、そしてやがて世界を終わらせる…というのが鉄血宰相の目的だと。

それに対抗する作戦として、帝国以外の諸外国を巻き込んだ連合軍の《千の陽炎》が走り出すも、この作戦は莫大な犠牲者が出るとしてリィン達Ⅶ組をはじめ遊撃士協会のエステル達、特務支援課のロイド達も反対。

共和国との戦争まで秒読みの僅かな時間の中で、協力者たちと連携しながら戦争を止める…そして原因である黄昏の呪いを何とかする方法を、軍や政府とは違う"第三の道"として探すことをⅦ組の大方針として動くことになる…ということだったと思います(あんまり自信は無い)。

 

・騎神と至宝

リィン達が行動を起こす中で鍵を握るのが、七体の騎神同士で戦い最後に残った一体がすべての騎神の力を得ることが出来る相克ことスーパーロボット大戦です。蟲毒みたいなもん。

ちなみにクロウ生存の謎は、騎神の一体であるオルディーネと繋がっていたことにより一度亡くなったはずなのに"不死者として"蘇生した…という感じでした。なんでもアリだなぁと思いつつも騎神に感謝です。推しの生存大事!

死んだはずの結社のアリアンロードや西風の旅団の団長が生存していた謎もここにありましたが、闘争で負けた不死者は消滅する定めであり、リィンに敗れた二人は相克の果てに消えてしまいます。それぞれの関係者である結社のデュバリィやフィーとの最期の会話は非常に泣けました…。

クロウについてはリィンの必死の呼びかけや中途半端な形で相克が行われたことで生存できておりましたが、すべての戦いが終わり騎神の力が失われたら消滅してしまうことは確定していました。本人もこれはボーナスステージだと理解しておりましたが、トゥルーエンドでは黄昏の呪いから解放されたアルベリヒや騎神の最後の力によって完全に蘇生、同じく犠牲となったミリアムとともに完全復活することに。ご都合主義万歳、推しの生存大事!(2回目)

 

そしてもう一つ、途中まで存在を忘れてたけど軌跡シリーズおなじみの七の至宝について。空シリーズでは空の至宝が空中都市リベル=アークを、零碧シリーズでは幻の至宝がキーアの元である神を生み出しましたが、帝国にはうち焔と大地の二つが存在しており、これらが融合してできたのがこの七体の騎神だそうな。そういえば、黎シリーズはまだ至宝については触れられてないけどゲネシスには時の至宝が関係してるんだろうな~と思ってみたり。

あとこれも書きながら思ったことだけど、Ⅶ組や七耀教会、七柱の蛇の使徒などシリーズ通して7という数字に強いこだわりを感じますね。何かあるのかな…?

 

・ラスボス・鉄血宰相の正体

空の軌跡時代から悪役としての印象を植え付けられ続けてきた鉄血宰相ことギリアス・オズボーンですが、閃のストーリーを進める中で善人だった昔の姿にも多く触れることになります。RPGボスあるあるですね。

特に息子であるリィンとの過去の場面ではとても良い父親であり、どうしてこうなった感が非常に強いキャラクターでした。まぁ想像通り鉄血宰相は体を乗っ取られているような状態であり、さんざん引っ張られたその正体はトールズの創設者であり帝国の歴史を作ったともいえるドライケルス大帝の転生体でした。

英雄と謡われていたドライケルス大帝ですが、実は黄昏の呪いそのものである黒の騎神に取り憑かれており、その時代では抑えられていた呪いはそのままオズボーンへと引き継がれてしまいます。オズボーンも当初は抑えられていましたが、呪いの影響で起こった事件で息子であるリィンが瀕死の重症を負ったとき、その命を救うために黒の騎神と契約をして自らの心臓を息子に与え、自身は不死者となり今のような鉄血宰相になったと…息子への想いが結果的に鉄血宰相という化物を生み出してしまったというのは何とも悲しいお話です。

 

・エンディング分岐

既に不死者となっていたオズボーンはリィンとの最後の相克の末に消滅し、黒の騎神の力ごと黄昏の呪いそのものを取り込んだリィン。しかし、強大すぎる呪いを抑えることが出来ないと悟ったリィンはクロウ、ミリアムとともに大気圏外へ飛んで行きます。そのまま呪いごと自身を消滅させてエンディング。

いやいやバットエンドすぎでは!?と思ったのですが1周目は問答無用でこのノーマルエンドになるようで、トゥルーエンドを迎えるには聖獣関係のサブクエをこなしたうえでもう1度エンディングを見ないといけません。実は私はこの期間限定サブクエをスルーしてたのですが…ちゃんと救済措置があり、無事聖獣の力を得てトゥルーエンドを見ることが出来ました。

取り込んだ呪いの切り離しに成功し、黒の思念体と対峙することになったラストバトルでは、新旧Ⅶ組以外にもエステルやロイド達を含めた総勢39人から3パーティーを編成して挑むという超・総力戦でした。こんなにもパーティー編成に悩んだのは幻水シリーズ以来です…笑

 

真のラスボスを打ち倒すと、晴れてトゥルーエンド。オリビエとシェラ姐の結婚式に皆で参加するという何とも幸せなエンドロールでした。

その後の帝国や関わった人々の様子はリィンのナレーションで語られるのですが、気になる点が結構ありましたね。特に今作敵として立ちはだかり、最終的に結社に加入するという衝撃の進路を選択したセドリック皇太子は今後のシリーズ作品で執行者として登場するのか、楽しみな要素が増えました。それにしても幸せ絶頂の兄のオリビエとはすごい差だなぁ…がんばれセドリック。

 

・閃(エレボニア帝国編)の総括

4作の合計プレイ時間は約170時間でした。長かった…!!

閃シリーズは、奇数:『学院での活動を中心にキャラクター紹介も兼ねた(比較的)平和パート』、偶数:『不穏に終わった前作エンディングの続きから大きな争いに立ち向かっていくⅦ組の物語』を描いていくという流れの4作という感じでした。

今までも空FCのような寂しい空気でエンディングを迎えることも多々ありましたが、閃はシリーズ通して不穏具合が群を抜いていましたね…。物語ラストで重大な事件が起きたりメインキャラクターが死亡したり、えっここで終わり!?となるような、かなり中途半端な終わり方をしたこともありました。

私は一気にプレイしたから良かったものの、リアルタイムプレイ勢は次作発売までかなりモヤモヤとした日々を過ごしたことと思います。今になって思えば黎シリーズは2作ともすっきりと完結して終わってますが、この結末が不評だったのかな?

 

リベール事変、クロスベル事変でも壮大な話だと思いましたが、今回は更に規模が大きい!というのも思いましたね。歴史的な出来事は勿論、戦闘は1日だけとはいえ実際に世界を巻き込んだ戦争が起こっていることもあり、流石4作続いたシリーズなだけはあるなぁという印象です。

登場キャラクターの多さも壮大さを感じさせる大きな要因のひとつだと思いました。新キャラクターはもちろん旧シリーズのキャラ達も多数参戦してくれたのがファン的には嬉しかったですね!ティータやランディなんかは学院関係者として活躍してくれたのも意外性があって良かったです。

今作でオリビエとシェラ姉が結婚したり、シャーリィやセドリックが結社の執行者になっていたりと立ち位置が変わったキャラも多く、しっかりと時間が流れているんだなぁと今まで以上に感じました。現実の技術的にも閃シリーズから3Dになったことで、よりキャラクター達をリアルに感じることが出来たのも良かったですね。

ただ、ギャルゲー要素が強すぎる点は個人的には少し合わないなと感じました。対象を数人に絞るとか、零碧くらいの絆システムとかならまだ良いものの、温泉イベント等も含めてあまりにも露骨なハーレム状態でちょっと胸やけしちゃいました。

 

さて、次はいよいよシリーズ前半戦のラストである創の軌跡です。Ⅳの隠しイベントでもチラッと登場した結社の盟主が遂に出てくるようなので、結社関係の情報にも期待してプレイしたいと思います。

37.英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ

早いものでプレイした軌跡シリーズも11作目、今回は閃シリーズ3作目の閃の軌跡Ⅲの記事です。

2023年1月14日にクリア、プレイ時間は55時間程でした。

Ⅰ、Ⅱからはステータス画面や戦闘の画面、ボタン操作等も若干変更になっていました。最初ハイスピードモードが見つからなくてかなり焦った…ボタンが変わっただけでちゃんと存在してて本当に良かったです。ゆっくりすぎて(特に戦闘)もう通常モードでは遊べなくなってるな…。

今回からはレベルもリセット。前作までで140レベルまで育てたのに、また1から鍛え直しです(笑)色んな意味で心機一転という感じがしますね。

 

・物語の舞台

Ⅶ組メンバーはそれぞれの理由で一足先に卒業し、ひとり学院に残り進級するリィン。今度こそ2年生編か…!?と思いきや、今作でのリィンの立ち位置はまさかの『教官』でした。

今作は前作エンディングから1年後、リィンはトールズ士官学院を卒業し、新たな就職先から物語はスタートします。年齢を重ね、また様々なことを経験してきたこともあってリィンは最初に比べ少し暗く、そして大人になったような印象でした。

 

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リィンの就職先は勿論トールズ士官学院…ではなく、今年から新設されたその分校である『トールズ士官学院・第Ⅱ分校』です。様々な思惑から新設された第Ⅱですが、生徒たちは主要キャラだけでなくサブキャラ達も本校に負けないくらい個性的でした。

リィンはこちらのⅦ組の担当教官として活動することになります。メンバーはクロスベル出身のユウナ、おなじみヴァンダール家のクルト、前作で敵として戦ったアルティナの3名であり、『新Ⅶ組』として活躍します。

途中で他クラスのミュゼとアッシュも合流しますが、旧Ⅶ組と比べて人数が少ない分、一人ひとりの話を丁寧に描かれていて良かったですね。特に演習でクロスベルを訪れた際のユウナの葛藤と成長のお話はかなり感動的でした。

 

第Ⅱは新設校のため当初は人員や設備も不十分であり、物語の進行と共に徐々に充実していく感じでした。演習として各地でサブクエをこなしたり自由活動日(サブクエしたり絆イベントを見る日)があったりと、話の流れは閃Ⅰと似たようなイメージです。

また、旧校舎の代わりにアインヘル小要塞と呼ばれる施設があり、徐々に難易度を上げつつこちらを攻略するイベントもありました。

 

・過去作のキャラクター

リィンの他には学生時代にお世話になったトワ会長や前作でチラッと登場したオーレリア将軍等が教官、校長として出てきました。更に零、碧シリーズのメインパーティーキャラであるランディも教官として登場。過去作キャラが主要キャラとして新たに参加してくるとやっぱりワクワクしますね!

本作は、今まで以上に過去のシリーズで活躍したキャラクターが多く登場したように思いました。

 

空の軌跡シリーズからはティータが留学生として参加しており、ティータの保護者兼遊撃士の活動としてアガットも帝国に来ておりました。オリヴァルト皇子は今回は演奏家オリビエとして戦闘にも参加していましたね。あの格好のオリビエを見るの、久しぶりだなぁ。

久しぶりといえば、ジョゼットもいましたね。初登場は任意サブクエだったのでビックリしたよ…スルーしなくてよかった。没落貴族であるジョゼット達カプア一家の元領土がトールズ第Ⅱの建てられた街・リーヴスになったという設定も聞くことが出来ました。なるほど、そう繋がるのか〜という感じでしたね。

 

第2章のクロスベルではランディと同じく零、碧シリーズのメインキャラクターであるティオが登場、戦闘にも参加してくれました!やっぱりティオすけ好きだな…。更にラストでは拘束されていたロイド、キーア、アリオスもイラストで登場しリィンやユウナにガッツポーズを向けて見送ってくれました。これは嬉しいサプライズ。

 

また、敵として結社キャラクターも多数登場しました。まず道化師カンパネルラの閃シリーズ初登場!初3Dモデルです。いつも余裕ぶっこいてるので怒ったり驚いたりする姿を沢山見れたのも良かったな〜。例の宣言も聞けたし、個人的に今作で一番嬉しかったポイントでした(^。^)

前作で活躍したクロチルダ、マクバーン、デュバリィは引き続き登場。デュバリィ以外の鉄機隊メンバーのアイネス、エンネアも専用グラフィックが付いて出てきました。みんなデザイン可愛いなぁ〜。

ランディの従姉妹であるシャーリィも今作では執行者として登場しました。マリアベルについて行った後、ナンバー持ちの執行者になったのか…流石の才能ですね。

 

旧Ⅶ組メンバーはゲストキャラとして各地(各章)で力を貸してくれます。1年ちょっとしか経ってないのに、性格も外見もみんなかなり大人っぽくなっていました。

中でもガイウスは聖杯騎士団の守護騎士になったことで一気にツワモノ感が増した気がします。旧Ⅶ組の中でも最後に登場し守護騎士入りを打ち明けるのもエンディング間近まで引っ張っていたので、彼の聖痕を初めて見たときは(ネタバレで知ってたけど)おぉ…と感動しました。黎の軌跡でパーティーメンバーの一人だったベルガルド師匠の話はこう繋がるわけね…!

 

そして、旧Ⅶ組の一人であり前作ラストで死亡してしまったはずのクロウもまさかの仮面の男として登場。ますますガンダムみが増したな。

クロウの他にも故人である結社のアリアンロードやフィーの親代わりである猟兵王・ルトガーも生きた姿で登場していますし、こちらも亡くなったはずのアリサの父親こと『黒のアルベリヒ』が黒幕である黒の工房の長として登場したりと謎は増える一方です。まぁいつものことだけど。

リィン達の頼れる先輩だったジョルジュが実は黒の工房の一員として暗躍していたことも驚きでした。良い人の正体が実は…のパターンは軌跡シリーズ通して何回も経験しているのに、今回も普通に騙されました(笑)というかシリーズ通して一体何人に騙された?もう誰も信じられん…。

すべての事情を知っているであろう鉄血宰相は今作で良い人ムーヴをしたかな?という感じだったけどやはりまだボスに君臨するようで。まだまだ底が見えませんね…。

 

次作で遂に閃シリーズも完結です。黒の工房も結社の計画も謎が多いままカルバード共和国との戦争が始まりそうですし、正直しっちゃかめっちゃかですが、一体どう収拾するのやら…楽しみです。

36.英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改

今回は軌跡シリーズ7作目、閃の軌跡Ⅰの続編である閃の軌跡Ⅱについてです。

2022年12月27日にクリア、プレイ時間は27時間でした。ハイスピードモードの恩恵受けまくり。

英雄伝説 閃の軌跡II:改 –The Erebonian Civil War-

英雄伝説 閃の軌跡II:改 –The Erebonian Civil War-

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・あらすじ

物語は前作の1ヶ月後スタートです。

前作ラストで帝国解放戦線のリーダー≪C≫ことクロウの操るガンダム巨大人型兵器・オルディーネに攻撃された主人公・リィンの乗るヴァリマール。リィンを逃がすためにオルディーネに立ち向かっていくⅦ組のメンバー達を残し、リィンの意思とは裏腹にヴァリマールはその場を離脱します。どこかの山頂で目を覚ますと既に襲撃から1ヵ月が経過していました。リィンはⅦ組メンバーや周囲の人々の無事を願いつつ再び帝国解放戦線、そして今作の最大の敵となる貴族連合に立ち向かうことになります。

 

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トールズ士官学院は2年制なので、Ⅰではリィン達が1年生の時の話、Ⅱでは2年生になったお話をやるのかな?と思っていたら内戦が勃発して学校生活どころじゃなくなっちゃいましたね…。パッケージでもOPでもⅦ組のみんなが制服を着ていなかったので、最初の頃はかなり新鮮でした。

離れ離れになっていたⅦ組メンバーはリィンが行方不明となっている間3手に分かれて行動しており、リィンは遊撃士のトヴァルと協力して順次再会することになります。生死すら分からなかった仲間達との再会シーンはグッと来るものがありました。特に一番最初に再会したマキアスとのやりとりはかなり印象に残っていますね。

 

先述した自我を持つ巨大人型兵器は騎神といい、リィンやクロウのような乗り手は起動者≪ライザー≫と呼ばれています。リィンはこの超強力な騎神オルディーネを扱えることで、革新派と貴族派による内戦における第三勢力として活躍することになります。

まぁそれは同じ起動者であるクロウにも言えることで、クロウをリーダーとする帝国解放戦線は貴族連合に協力する形でリィン達Ⅶ組メンバーの前に立ちはだかってきます。前作ではエンディング直前にだけ行われた騎神を使用した戦闘も、本作では何回もありました。

 

・今作の目的

前作ラストで帝国解放戦線のリーダー・クロウが革新派のリーダーである鉄血宰相を狙撃、殺害して帝国は内乱状態にありました。騎神の力があるとはいえ、たかが学生に軍や政治の絡んだ内乱を止めることは難しく…それでも自分たちに出来る事、自分たちがやりたいことは何かをⅦ組メンバーで話しあった結果、『貴族連合に占拠されたトールズ士官学院の解放』を目標に動くことになります。

 

ちなみに中盤以降の移動は導力飛空艇・カレイジャスを使用して各地を飛び回ることが可能。物語を進めるとワープ出来る場所が増えて非常に便利でしたね。Ⅶ組メンバーはもう前作のような鉄道旅には戻れないだろうな…。

 

活動の中で、散り散りになっていた他のクラスや学年の学院生を集めたり、貴族連合に捕えられたⅦ組メンバーの家族を救ったり、時には家族と敵味方に分かれて対峙することになる子もいました。

ユーシスは父や兄がそれぞれ貴族側として動いており父は最終的に自らの手で拘束することに、エマ委員長は姉が結社の使途として動いているのを追うことになったりとなかなか大変なことに…二人とも仲間の励ましがあって乗り越えていましたが、戦争をテーマにしていることもあり、やはり色々ショッキングな展開も多かったように思います。

 

更に、学院を開放したあとの終章では貴族連合の中から更に勝手をして帝国を支配しようとする者が現れたり、貴族連合の総参謀であるユーシスの兄・ルーファスが実は革新派である事実が判明したり、戦いの中でクロウが命を落としてしまい、逆に殺されたはずの鉄血宰相が生きていたり、しかもリィンの実の父親であることが明かされたり…とにかく怒涛の展開でした。閃シリーズは胃痛エンディングが続くなぁ。

というかクロウ先輩がっつり撃たれて死んだことになってるけど流石ここで終わりじゃないよね??何かあるよね??頼むから生きててくれ(生き返ってくれ?)と願うばかり。

 

・エンディング後

今作は珍しく終章後にもストーリーが続きます。まず始まるのが外伝『クロスベル占領』。懐かしの零、碧シリーズ主人公のロイドと仲間のリーシャを操作して帝国に支配された直後のクロスベルを冒険します。零碧キャラ初の3Dモデル!これは嬉しいサプライズ!

まぁ1ダンジョンだけの短いお話なので、次作への導入といった感じですが。ここでのボスは帝国から派遣されたリィンとアルティナです。さっきまで主人公として操作していたキャラを侵略してきた国の敵将として倒させる展開、鬼かな?

 

そして、正真正銘のラストは後日譚『冬の終わり』。時系列は外伝の直後で、先輩たちの卒業目前の3月にⅦ組全員で過ごす学園生活最後の1日のお話です。リィンたちは1年なのになぜ最後なのかというと、内戦を受けて様々な事情でリィン以外のⅦ組メンバーはみんな1年で卒業してしまうから。

故郷に戻って実家の手伝いや立て直しをしたり、別の進学先に転校したり、消えた身内を探す旅に出たり…お世話になった教官やトワ会長はじめ先輩方も卒業のため、メインキャラで学院に残るのはリィンだけになってしまいました。

最後の1日に再び異変の起きた旧校舎を探索し、事実上のラスボスを倒したあとのⅦ組の別れを惜しむシーンはかなり感動的でした。涙ってナニ?とか言ってたミリアムが一番はじめに泣き出すのが本当にもうね…それに釣られて大号泣するⅦ組メンバーの姿を見て、良いクラスになったなぁ〜と感慨深くなりました。

 

閃シリーズⅠ〜Ⅱとずっと一緒にやってきたⅦ組は解散となりましたが、次作からはどのような物語になるのでしょうか。恐らく鉄血宰相が強い存在感を示したりクロスベルに目を向けたりするんだろうけど…引き続きプレイして行きたいです。

35.英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改

今回は軌跡シリーズ6作目、閃の軌跡Ⅰについてです。2022年12月18日にクリア、プレイ時間は35時間でした。

英雄伝説 閃の軌跡I:改 –Thors Military Academy 1204-

英雄伝説 閃の軌跡I:改 –Thors Military Academy 1204-

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閃シリーズはすべてSwitchでプレイ予定。前作に引き続きハイスピードモード搭載です、ありがたい。

 

今作からはエレボニア帝国編となり、舞台はトールズ士官学院です。遊撃士、警察と来て次はまさかの学園モノ。今までとはかなり雰囲気が違うなぁという印象でした。

とはいえ、同じゼムリア大陸の話なので歴史や組織は共通ですし、ゲーム的にもシステムや戦闘は今まで通りなのでそのあたりは安心。

時系列的には前々作の零と同時期のスタートであり、エンディングは前作の碧の終盤くらいになります。零碧シリーズと同じタイミングの話ということで、クロスベルで起こった事件を帝国側視点で見ることが出来たのは面白かったですね。そういえば碧の西ゼムリア通商会議のときにトワ先輩らしき人物が会場にいたな〜とかテロリストのリーダーに顔グラがある人がいたな〜とか色々と思い出しました。

 

システム面で特徴的だったのは、戦闘で追加された『戦術リンク』と呼ばれるシステムですかね。仲間とリンクを結ぶことで戦闘で強力な攻撃が出来たり敵の体勢を崩したり、補助をしてくれたりするようになります。これは絆レベル(いわゆる好感度システム)を上げることにより強化されるようで、いかにも学生ものらしいシステムだなぁと感じましたね。

リンクを使ってトドメを刺した場合、戦闘勝利後の掛け合いもペアごとにそれぞれ特殊なものになっていたのは細かいなと思いました。バリエーションが多すぎて全然回収出来なかったけど。

 

・Ⅶ組

メインパーティーはすべてクラスメイトであり、9人のトールズ士官学院Ⅶ組メンバー達です。

出身地や年齢、階級もバラバラな彼らは入学式当日に「今年から新設されたⅦ組に配属だ」と言われて旧校舎に集められます。一般のⅠ〜Ⅴ組の生徒は貴族と平民でクラスが分かれており、Ⅰ〜Ⅱ組の貴族は白色、Ⅲ〜Ⅴ組の平民は緑色の制服なのに対してⅦ組は赤色の制服になります。地味にⅥ組だけ飛ばされてるのも気になります、何か理由があるのでしょうか。

まぁ言ってしまえば閃シリーズ第1作目の本作は、彼らの絆を深め、プレイヤーにこのⅦ組メンバーを知ってもらい愛着を持たせる為のお話だと感じました。

様々な理由でⅦ組メンバーは当初あちこちで対立したり喧嘩したり、謎を隠し持っているキャラもいたりとかなりギスギスした雰囲気が目立ちました。しかし、協力して問題を解決したり日々を過ごしていく中でだんだんとお互いを理解、信頼して主人公のリィンを中心に絆が芽生えていく様子はまさに青春!と行った感じで…まんまと全員に愛着を持ってしまいましたよね。

 

・話の進み方

ほぼ①生徒会のお手伝い→②旧校舎探索→③実技テスト→④特別実習の繰り返しです。

①生徒会のお手伝いはトワ会長から依頼されたお仕事…つまりはサブクエをひたすら消化して行きます。②旧校舎探索はその名の通り、旧校舎の探索及び調査ですね。章(1ヶ月)ごとに階層が追加される不思議な造りになっており、どんどん難易度の高くなるマップを探索して再奥でボスを倒す流れとなります。

③は指定されたメンバーや条件で戦闘をし、その内容によって評価が変わって得られるAPが変化します。ちなみに、章の途中で行われる中間試験等のイベントでも結果によって得られるAPが変化するようで。4択とはいえ兵法や歴史から美術までとにかく種類が豊富な上なかなか難しく…適当に挑んだ結果、撃沈しました(笑)ごめんなリィン。

そして、重要なのは④の特別実習です。これは学院を離れて帝国各地へ赴き、A班、B班に分かれてそれぞれの地でサブクエをこなしたり現地で起こった問題を解決して行きます。ここで起きる様々な事件を機にⅦ組メンバーの仲が特に深まって行くことになります。

 

エレボニア帝国は空シリーズでも零碧シリーズでも語られていた貴族派と革新派の争いの最中にあり、特別実習ではそのいざこざに多く巻き込まれます。その中でリィン達が何度も戦うことになるテロリスト集団が今作の敵である『帝国解放戦線』です。革新派のトップ、鉄血宰相を憎む貴族派グループなのですが、なんか聞いたことある名前だな…多分黎あたりで聞いてるのでしょう。

おなじみ古代遺物や結社の人形兵器の力を使い様々な事件を起こすのですが、リシャール大佐しかりヨアヒム・ギュンターしかり、やはり結社と比べるとあまりパッとしないな…というのが中盤あたりまでの正直な印象でした。ただ、この帝国解放戦線のリーダーである《C》だけは今後も何かありそうな感じだな…と思っていたら、エンディングで学院の仲間であるクロウこそがその正体だと明かされました。

中途半端にネタバレを知っているため(合ってるかはわからんけど)Cの正体は違うキャラだと思ってたので、普通に驚きましたね…相変わらずラストに大きな爆弾を仕込んでくる作品です。今までなんだかんだとりあえずハッピーエンドで区切ることが多かったので、空FC以来の胃の痛くなる終わり方だったのではないでしょうか。

 

終章が学園祭なところは黎Ⅱと全く一緒でしたし、話の展開も概ねいつも通りという感じでした。物語が大きく動くまではひたすらクエストをこなして実習に出て〜の繰り返しなので最初の方は少し物足りなく感じましたが、やっぱり終盤に掛けては面白くなってきますね。

とにかくラストの大どんでん返しからの続きが気になって仕方ありません。リィン達はどうなってしまうのか、どう収拾をつけるのか。そして結社の活躍はよ!(毎回言ってるなこれ)

34.ポケットモンスター スカーレット

今回はポケモンの最新作、スカーレットの記事です。メインシナリオは2022年12月6日にクリア、プレイ時間は寄り道や探索含めて約38時間程でした。

 

・今作の特徴

今回のポケモンは学校生活がテーマになっています。

とはいっても、校内で授業を受けるだけではなくメインは課外授業の『宝探し』。この宝というのは特定のアイテムではなく、出会いや経験等それぞれによって違います。生徒たちは各々やりたいことを自由に行い、冒険の中で自分だけの宝物を見つけよう!という趣向のもの。なかなか洒落てますよね。

自由にというだけあって従来のポケモンとは違いチュートリアル後の行動に制限はされておらず、好きなようにオープンワールドを冒険できるのが今作の特徴です。ジム巡りを優先してもよし、探索をしてもよし、悪の組織をつぶして回ってもよし…まぁジムリーダーや野生ポケモン等のレベル差はかなりあるので、結果的に(特に序盤は)回る順番は多くの人が同じようになるとは思いますが。

 

あと特徴的なのはテラスタルですかね。トレーナーの持つテラスタルオーブの力を使ってポケモンの技を強化する機能なのですが、元々のタイプではないテラスタルタイプを持っているポケモンもいます。例えばでんきタイプのテラスタルを持つピカチュウはそのままでんき技が強化されるようになるが、ひこうタイプのテラスタルを持つピカチュウはテラスタルするとひこうタイプに変化する…てな感じで。

ストーリークリアだけだとそこまで必要ないし、実際に私もあまり使用しませんでしたが対戦する方々はこれが結構重要になってくるみたいですね。

 

そして、今作で一番強く感じたのは良くも悪くもジェンダーや対象年齢を意識しすぎてしまっているということです。

宝塚の男役的なイケメンな女性キャラや美少女のような可愛らしいビジュアルの男性キャラが出てくるのはよく分かる、私も大好物です。主人公のキャラメイクでも男女差は無くなっており、どちらでも化粧が出来たり体格を変えられたり出来るようになったのはとても良いことだと思います。

また、いわゆる”女性らしい”と言われるような、家庭的で料理が得意だけどバトルは苦手な男子生徒・ペパー君やそれとは逆に生徒会長兼チャンピオンでありバリバリのバトル好きの女子生徒・ネモちゃんのキャラ設定も分かる。

しかし、そういったジェンダー平等的な考えがメインキャラクターの一部だけという訳ではなくあまりにも世界に蔓延しすぎており、逆に女性らしい女性や男性らしい男性を極端に減らしすぎでは?と感じました。モブトレーナーも体つきの逞しい女性だったり、ロングヘアーにひげ面の男性など多様性に富んだ容姿となっており、ミニスカートの女子学生ややんちゃな虫取り少年のようないわゆるテンプレルックスのキャラクターは絶滅危惧種という感じでしたね。

更に、アカデミーの学生と言いながら冒険の中で出会うモブトレーナーは学生服を着た中年~老齢のトレーナーが殆どであり、これも強烈に違和感を覚えました。いくつになっても学生として学んでよいという考えは素晴らしいですが、先ほどと同様にとにかく割合が多すぎる。どちらも今風な考え方だしとても大事なことではありますが、やりすぎ感は否めないな~という印象でした。

 

・メインシナリオ

今回のメインシナリオは『チャンピオンロード』『レジェンドルート』『スターダスト★ストリート』の3つがあり、そのすべてをクリアすると最終シナリオの『ザ・ホームウェイ』が開放されます。

 

チャンピオンロード

一つ目は従来のシリーズ作品のように各地のジムリーダーを倒し、四天王に挑んでポケモンチャンピオンランクを目指すチャンピオンロードです。先述した通りジムを回る順番が自由という点以外はシリーズおなじみなので、一番シンプルなシナリオかと。

ジムリーダーや四天王のキャラがいつも素晴らしいポケモンシリーズですが、今回も例に漏れずどのキャラも素晴らしかったですね。特に四天王のチリちゃんはこれは人気出るだろうな…と一瞬で理解できるほどに強烈なキャラでした。個人的にはようやく推しタイプのじめんに若くて正統派なイケメン女子が来てくれたことが嬉しいですね(笑)

四天王を倒した後は同じチャンピオンランクであるネモと対戦し、彼女に勝利するとクリアです。ラストバトルが同世代の友人兼ライバルというのはやっぱり爽やかで良いものですね~。ちなみにネモは想像を遥かに超えた面白いキャラで、そのバトル狂っぷりはなかなか衝撃でした(笑)

 

・レジェンドルート

二つ目は各地に存在する秘伝のスパイスを探すレジェンドルート。このお話は最終シナリオにも大きく関わっており、スパイス集めを主人公に依頼してきたペパー先輩と共に進みます。スパイスは全部で5つあり、それぞれのヌシを撃破することで獲得可能でスパイスはその場でペパーがサンドウィッチに調理してくれるのですが、これがまた美味しそうで…!

話を進めるにつれペパーはだんだん食事シーンで自分のことや何故スパイスを集めているのかを話してくれるようになるのですが、彼は大怪我をして衰弱し動けなくなってしまった相棒のマフィティフを元気にするために行動しているとのこと。5つ目のスパイスを与えると、マフィティフは無事に元気を取り戻して元通りになってくれます、本当に良かった…!最後のムービーで一瞬ダメそうな雰囲気が出てヒヤッとしたのはきっと私だけではないはず(笑)

ちなみに、このスパイスの入ったサンドウィッチは主人公のライドポケモンにも与えることになり、食べるごとに新たなライドアクションを習得してくれます。海を泳げるようになったり崖を登れたりと移動力が劇的に向上するので、最優先でクリアした人も多いのでは?

 

・スターダスト★ストリート

三つ目はアカデミーの問題児である『スター団』を壊滅させるスターダスト★ストリート。各地にある拠点にいるボス5人を倒し、最後にマジボスと呼ばれる創設者を引きずり出して撃破、解散に追い込むのが目的です。このことを主人公に通信で依頼して来た『カシオペア』の指示のもと行動します。

スター団はシリーズでいう悪の組織に相当しますが、別に世界征服とか大それたことは考えていないただの不登校集団ですね。しかし、スター団はその成り立ちが特殊で、アカデミーでいじめられていた子供たちの救いの場として結成されました。勢力を拡大していじめっ子や黙認していた教師に反撃しますが、事が大きくなりすぎて逆に目を付けられるようになって問題児扱い。

そんなスター団を解散させて団員たちを普通の学生に戻そうと『スターダスト作戦』を計画し、主人公に依頼したカシオペアの正体こそがマジボスでありアカデミー生徒のボタンでした。言っても聞かないから力づくでボス達を制圧しろというのも団員を想っての行動だったわけですね~。

まぁマジボスの正体やら何やらは読めた展開ではありますが、ボタンの心情とかボス達との絆のストーリーには普通にジーンときました。ボタンとは最後に戦い勝利するとクリア、スター団は校長の厚意もあり解散せずにハッピーエンドです。ボタンの手持ち6体はブイズで統一されてめちゃくちゃ可愛かったな。

 

・ザ・ホームウェイ

上記3シナリオをすべてクリアすると進行可能になる衝撃の最終シナリオ。ペパーの親であるポケモン博士(スカーレットだと母親のオーリム博士、バイオレットだと父親のフトゥー博士)からパルデアの大穴の奥底にある研究室に来てほしいと連絡を受け、ペパーとともに向かうことになります。パルデアの大穴は立ち入りを禁止されている危険地帯で強力な野生ポケモンが多く、また機械関係の操作も必要なため助っ人としてネモとボタンにも一緒に来てもらうことに。

主人公含めたこの4人組の最終パーティーで大穴の探索をするのですが、これがまた素晴らしく良くて…!ポケモンしかいない退廃的な雰囲気の雄大なマップやそこに不自然に佇む研究室は本当にポケモンか?と思ってしまうような世界観です。ライドポケモンに乗って大穴に飛び込むシーンのムービーや道中の会話なども、まるで大作RPGをプレイしているようでした。

途中でパラドックスポケモンと呼ばれる原始的または未来的な姿のポケモンと遭遇、このあたりから雲行きが怪しくなるのですが、どうやらこれらのポケモンは博士の研究で使用されていたタイムマシンによって現代に送られてきたと。さらに、博士は実験中の事故で既に亡くなっており、主人公に連絡をしていたのは博士の意思を受け継いだAIだったと告げられます。

最終的に楽園防衛プログラムと成り果てたAIとのラストバトルを経てタイムマシンの機能を停止、数多くの衝撃的事実を受けしんみりとした雰囲気を持ちながらも主人公たちは日常へと戻って行きます。

今まで裏設定や都市伝説レベルで怖い要素はあったにしても、今回はメインシナリオでここまで不穏な雰囲気を全面に出してきたことに非常に驚きました。すごく面白かった!

 

学園ものというイメージだったので発売当初はあまり期待していなかった本作ですが、結果的にシナリオもキャラクターも過去最高クラスに印象に残りました。自由度が高くオープンワールドを気ままに飛び回れるのも楽しかったし、ラストに訪れるパルデアの大穴のマップやそこに登場するパラドックスポケモンはまるでニーアの世界観のような独特な雰囲気でとても好きでした。異国的なBGMも非常に良いもので、珍しく耳に残る楽曲が多かったです。

ただ、動作がカクついたり強制終了が多かったりとシステム面で少し不安定なところが目立ったので、この辺りは修正されたら良いなぁとは思います。

シナリオをクリアしてもジムリーダーと再戦したりアカデミーで大会が開催されたりとやることはまだまだ沢山あるので、引き続きプレイして行きたいですね。

33.英雄伝説 碧の軌跡 改

今回は零の軌跡の続編、シリーズ5作目である碧の軌跡です。2022年11月21日にクリア、プレイ時間は42時間程でした。

今回も前作と同様PS4版にてプレイ。快適でした。

 

・前作との違い

物語は特務支援課がヨアヒム・ギュンターの起こしたグノーシス事件を解決した前作の数ヶ月後スタートです。空FC→SCの数時間後スタートからしたら結構時間が経過してますね。遊撃士協会や警察一課と協力してグノーシス事件に関わっていた残党を逮捕する序章から物語は始まります。

 

ptw828.hatenablog.com

 

特務支援課メンバー4人のうちティオとランディはそれぞれグノーシス事件の後処理のためクロスベル市を離れており、しばらくパーティーには加入しません。そこで、今作からは警備隊のノエル曹長と不良グループ『テスタメンツ』のヘッド・ワジが特務支援課の準メンバーとして加入してくれます。二人とも前作から物語に関わったりゲストメンバーとして戦闘に参加してくれてはいましたが、やはりメインパーティーとして加わってくれると嬉しいですね…!

真面目で正義感溢れるノエルや飄々とした性格のワジが加わり、更に拠点に戻ればムードメーカーのキーアや課長もいるので会話の幅も広がったように感じます。メインストーリーはもちろん、シリーズお馴染み濃ゆ~いサブクエストでのやりとりもとても面白かったです。

また、今作からは専用車を支給されたので各指定ポイントまで一瞬で移動が可能になりました。これがまためちゃくちゃ楽で、かなりの頻度で利用してましたね。ずっと運転してくれたノエル、本当にありがとうな!

 

そしてもう一つ大きな変化点といえば、やはり結社の介入でしょうか。前作では名前は出てきたもののクロスベルでの活動はまだしておらず物足りなく感じておりましたが、予想通り今作はがっつり出てきてくれました!やったね!

といってもリベールの時とは違い、今回は直接のボスというわけでは無く、あくまで結社が力を貸した人物が黒幕なんですけどね。結社の面々は次の計画の為に物語の途中でクロスベルから去ってしまい最後までの介入はしませんでした。

それでも新たな使徒や執行者が登場し出した中盤以降はとてもワクワクしました。同時にパワーインフレが凄いなとも感じましたが(笑)最強と謳われたカシウスさん以上の強者は今何人くらいいるんだろうな…

個人的にはカンパネルラとの戦闘がアツかったです。どうせ今回も召喚した機械兵を戦わせて自分は高みの見物なんだろうな~と思っていたらまさかの直接対決!カンパネルラは最初は可愛いけど底の知れないヤツだな~くらいの認識だったのですが、気づいたらシリーズ中でもトップクラスに好きなキャラクターになってました^^

彼も倒した後は帝国に行くといって消えてしまったので、次回以降のシリーズへの登場も確定している模様。活躍が今から楽しみです。

 

・キャラクターについて

結社以外は前作で登場したキャラクターが殆どでしたね。ただ、新たに顔グラが追加されたりボイスが付いた人物も多数おり、より賑やかになりました。

そして今回色々なキャラの真の姿も明らかになりました。例えば銀の正体がリーシャだということについて。これにはロイド達はかなり驚いていましたが、零の時点でプレイヤーには明かされていたことでした。

しかし、一般人と思われていたクロイス家のマリアベルやイアン先生が実は黒幕だったり、ワジが星杯騎士団の守護騎士だったということは(所々に細かいヒントはありましたが)一切語られておらず、かなりの驚きポイントだったのではないでしょうか。

私は事前にネタバレを見てしまったり発売の順番通りプレイしていないせいで普通に知ってる部分も多かったのですが、イアン先生に関しては普通に良い人と信じ切ってかつネタバレも一切踏んでなかったので普通に衝撃だったな…これネタバレを知らずにプレイした方々はそれぞれの正体に気づいたのだろうか。当時の反応とかも気になるところです。

 

特務支援課で保護していたキーアの正体も概ね予想通り、D∴G教団(を操るクロイス家)によって神を模倣して500年前に生み出された人造人間でした。時空間に干渉することのできる強い力を持っており、その能力をクロスベルの平和や繁栄のために利用しようとしたのがマリアベルやイアン先生というわけですね。

実は特務支援課の面々も零の軌跡のラスボス・ヨアヒムとの決戦の際に殉職しており、悲しんだキーアが時間に干渉して無かったことにしていたとのこと。零のゲーム開始時にロイドが見ていたラスダンに挑む特務支援課4人の夢は、本当にあったけどキーアによって無かったことにされた出来事だったわけね…!約70時間越しの答え合わせでした。

 

マリアベル達の目論見に対してロイド達はあくまで自我を持ったキーアを犠牲にできないこと、そして悲しい出来事を乗り越えて生きてきた人々を否定するのは違うとして反論、ラスボスを撃破しキーアを奪還してハッピーエンド!…かと思いきや、キーアの力が失われたことで、その強大な力によって対抗できていた帝国の侵攻に耐え切れずにクロスベルは帝国の支配下に置かれることになり、ここで物語は終わります。いや後味悪すぎん?

大切な仲間を守るためとはいえ、主人公たちの決断によってこの展開を迎えることになるというのは何とも酷な話だ…まぁエンディングでは主要キャラクターが全員集合してる明るい未来のイラストもあったし(調べたら2年後らしい)、これからの作品できっとクロスベルの今後についての何かがあるのでしょう。

 

・零、碧(クロスベル自治州編)の総括

碧では大陸全土を巻き込んでいるとはいえ、両作とも舞台はあくまで小さな自治州内のみなので空や黎と比較すると若干スケールが小さいという印象は正直ありました。

しかし、キャラクターの完成度はとても高く、陰謀渦巻く都市での人々のドラマは非常に面白く飽きずに進めることが出来ました。身分を隠して活動する者たちの探り合い、裏社会出身の仲間たち、味方かと思っていたら実は敵だった等の衝撃の展開の数々…良い意味でも悪い意味でも、他国から人々が集まりやすい自治州ならではの良い点かもしれません。

 

シリーズお馴染み殲滅天使ことレンのお話に関しても、このクロスベル編で一区切りつきました。彼女の生まれ故郷であるクロスベルで様々な経験を経て、零のエンディングで晴れてブライト家の一員になる決意をした様子。

おしゃまでわがままな執行者として登場した空での姿も小悪魔的だけど優しくて頼れる先輩として登場した黎での姿も知っているので、点と点がやっと繋がってひたすらに感動しましたね…まさにレンの軌跡という感じです。

 

あと気になった点でいえば、今作から好感度システムが採用されており、特に碧ではそういった点がかなり露骨だったように思います。主人公のロイドの天然ジゴロっぷりが炸裂したおかげで、パーティー内外問わず女性キャラとのイベントは特に多かったですね。

RPGにこういう要素はあまり求めてないんだけどな…という気持ち反面、キャラクターの理解を深めるうえでは良いのかもという気持ち反面で見ておりました。好感度イベントでいえば、碧インターミッションで訪れる保養地ミシュラムでのアクティビティは種類も会話パターンも多くで楽しかったです。リゾートに向かった先で事件に巻き込まれるのは伝統なんだなぁ。

ちなみに私はワジ君全振りでしたね(笑)第一印象から決めてました。

 

クロスベル編は個人的にはやはりキャラクターの魅力が爆発していたなと思います。次回からはエレボニア帝国編、パッケージを見てもガラリと雰囲気が変わりそうなので今からドキドキです。